公開見送りに負けず、
いよいよ公開!

「ミケランジェロ・プロジェクト」67点★★★☆




*******************************
第二次世界大戦末期。


ドイツ軍はヒトラーの命令で
侵略した国々の美術品や重要文化財を
次々と略奪していた。

状況を見かねた
ハーバード大付属美術館の館長(ジョージ・クルーニー)は
米政府にかけあって
ナチスに奪われた美術品を奪回するミッションを実行することに。
学芸員のジェームズ(マット・デイモン)など
美術に通じたメンバーを集めるが




しかし彼らはいずれも、戦闘経験はゼロだった――。

*******************************
ジョージ・クルーニー監督。

マット・デイモン、ビル・マーレイ、ケイト・ブランシェットが出演・・・・・・と
超・豪華メンバーなのに


全米でも公開が3ヶ月延期されたり

日本でも昨年、いったん公開が決まったものの中止となって
払い戻しまでされ

ようやく1年半以上経って、めでたく公開の運びとなった作品。

実話基の
「知らなかった!なるほど!

そこそこ普通のクオリティなのですが
うーむ、どうも気の抜けたサイダーというか
全体にぼんやりしていることは否めない。

公開がもたついた理由は別かもしれないけど
うーむ、まあ、ね……という感じではある(苦笑)。
おもしろい題材ではあるんですよ。

でも、まず戦争が終わる直前の


どこかぼんやりした空気感が前提にあったり
(だからこそのハラハラはあるんですけどね)
さらに戦争中に
「美術品の救出」なんて案件が
まったく重要視されていなかった

この話を明快な「ヒーロー」話にしずらい
背景になってるんだとは思います。

まあ、最後までくれば
このプロジェクトがいかに大事なことだったか
わかるんですけどね。


ヘレン・ミレン主演の話題作
「黄金のアデ―レ 名画の帰還」(11/27公開)も
この話とめちゃくちゃつながるので
見ておくと絶対におもしろいですよ。


それにしても。

美術品のみならず
ナチスがユダヤ人たちから略奪した
膨大な品々が積み上げられた部屋、
ドラム缶にギッシリ詰まった金歯などを見るにつけ

その強欲さが
あまりにも馬鹿馬鹿しく、

心底悲しい気持ちになりました。

★11/6(金)から全国で公開。
「ミケランジェロ・プロジェクト」公式サイト