昨年の「イヴ・サンローラン」に続き、
また新たなサンローラン映画が。
「SAINT LAURENT/サンローラン」46点★★☆
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1967年、パリ。
イヴ・サンローラン(ギャスパー・ウリエル)は
人気デザイナーとして超多忙な日々を送っていた。
パートナーのベルジェ(ジェレミー・レニエ)氏や
モデルたちとクラブに繰り出すのが唯一の息抜きだったが
さすがに
日々のプレッシャーに押しつぶされそうになる。
そんなとき、彼はジャック(ルイ・ガレル)と出会い
その魅力の虜になるのだが――?!
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先に公開された「イヴ・サンローラン」よりも
先に企画が進んでいたという本作。
しかし
「あちらがこっちを追い越すことに重きを置いてた」
(ベルトラン・ボネロ監督談)そうで、
しかも向こうはサンローラン財団の公認を取った。
じゃあ、こっちは違うことをやろうぜ!と
監督は考えたそうです。
サンローランが「最も精力的で破壊的だった」という
1967年からの10年間だけに焦点を当てている。
その心意気はイイと思う。
で、サンローラン役の
ギャスパー・ウリエルはハンサムだし
彼と仲良しになるルル(レア・セドゥ)もキュートなんだけど
申し訳なくも
想像以上にう~ん……、という感じ。
ほとんどがドラッグに溺れ、男に溺れ、
ラリってるシーンばかり(苦笑)
セクシィ~なシーンは
嫌いじゃないんですが(むしろ、普段はウェルカム!笑)
まともに仕事しているシーンもほとんどないとすると
天才デザイナーの一体何を描きたかったんだろうなぁと思ってしまう。
151分(!)というのもネックだなあ。
ただつくづく
サンローランという人物が、
これほどに人々を(特にやはりフランス人ね)惹きつけるものなんだなあと、
それはなぜなのか?を考えさせられました。
ワシのおすすめサンローラン映画は
ダントツ、ドキュメンタリーの「イヴ・サンローラン」
そしてギョーム・ガリエンヌ版の「イヴ・サンローラン」と
比較してみると
ふーむ、ワシは結局
サンローランより、彼を支えたベルジェ氏が
好きなんだな(笑)
その彼の視点が今回全然ないのが
不満なのかもしれません。
★12/4(金)からTOHOシネマズ・シャンテほか全国順次公開。
「SAINT LAURENT/サンローラン」公式サイト