映画から受け取ったものは、間違ってなかった!(自信)
でもそれがハマるかは、別の話……(笑)
「ヘイトフル・エイト」55点★★★
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カウボーイの時代。
賞金稼ぎのウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)は
雪の中を走ってきた駅馬車をヒッチハイクした。
馬車には同じ賞金稼ぎのルース(カート・ラッセル)と
その獲物であるデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)がいた。
途中で新任保安官(ウォルトン・ゴギンズ)を乗せ、
とりあえず猛吹雪から逃れ
ロッジに到着した彼らだったが
そこには先客がいた。
しかも、全員どこかワケありな様子で――?!
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クエンティン・タランティーノ監督の新作。
開始20秒、
ワイド画面で雪景色が延々と写され、
点のような馬車が、だんだんこちらに近づいてくる・・・というシーンで
どうにも、やたらと尺が長いなあ
(しかも「ニーチェの馬」とかの長さとは違うなあ)
カメラを回すのが楽しくて
写ったものを見るのが楽しくてしかたない!という感じだなあ・・・・・・
と思ったんですが
後で資料を見たら
わずかな映画でしか使われていない
70ミリフィルムで撮影をし、
さらにワイドスクリーン用のアナモルフィック・レンズを使い
2.76:1の比率で撮った類い希なる映像、だそうで
(学校で習った気がするけど忘れたよー。笑)
うわお!映画から受けた印象は間違いなかった!と思いました。
そんだけですが(笑)
ただ、そのへんのことは
観る前に知っておいたほうがいいのかもしれません。
そこに「垂涎」できないと、
延々と映像を見せられる感じは否めないかも。
で、中身はと言いますと
クセモノたちが、豪雪のロッジに閉じ込められ
そこで殺人が起きて――?!というもの。
これも予想はしていましたが
あまりミステリーの味はなく
血が飛び散る殺し合いで。
裏切りやかけひきが多少あっても
飛び散って終わってしまうので、物足りない。
ただ
エンリオ・モリコーネが担当した音楽は
さすがに迫力があってぴったり。
(この二人にも、いろいろ因縁?があったようですが)
映画単体よりも、いろいろほじることを要求されるのが
タランティーノ作品らしいとも言えるけど
結論としては
やっぱり監督が一番、楽しそうでした(笑)
★2/27(土)から全国で公開。
「ヘイトフル・エイト」公式サイト