プッと吹き出す、おかしみたっぷり。
「アスファルト」73点★★★★
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フランス郊外にある
オンボロ団地。
一人暮らしの中年男(ギュスタヴ・ケルヴァン)は
エレベーター修繕の話し合いで
「自分は2階だから、エレベーターは使わない」と協力を拒否する。
10代の少年(ジュール・ベンシェトリ)は
引っ越してきた自称・女優の女(イザベル・ユペール)と出会う。
NASAの宇宙飛行士(マイケル・ピット)は
なぜか団地の屋上に不時着してしまい――?
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フランス郊外のオンボロ団地を舞台に、
三つの話が同時進行する。
淡々と低空飛行なのに退屈知らず。
フツーの日常なのに、なにかヘン。
小さくとも愛おしく、
プッと吹き出しながら、見入ってしまう作品です。
壊れたエレベーターを修繕しようという住民集会で
「オレは2階だから、エレベーターは使わない」とのたまい
「じゃあ、アンタは費用を払わなくていいから、使わないでくれ」となり
その結果、エライ目に遭うことになる中年男とか(笑)
NASAの宇宙飛行士と
団地のおばあさんのかみ合わない会話とか(笑)
アキ・カウリスマキ監督を彷彿とさせる――と
言われているそうで、なるほど。
ワシはベント・ハーメル監督や
「さよなら、人類」のロイ・アンダーソン監督っぽいかなあとも感じました。
それにイザベル・ユペールや、
イタリア&フランス映画好きにはおなじみの
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキら
キャストが映画のスケールと全然そぐわず(失礼!)
妙に豪華なのも、また愉快というか(笑)
プレス資料の表紙が
イメージぴったりでしたよ。
★9/3(土)からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
「アスファルト」公式サイト