宙吊りになった人形とのシーンはなかなか強烈。

「お嬢さん」68点★★★☆



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1939年、日本統治下の朝鮮半島。
少女スッキ(キム・テリ)は
日本の華族の令嬢、秀子(キム・ミニ)のメイドとして
広大な屋敷にやってくる。

秀子は富豪の叔父の庇護の元で暮らし、
一歩も外に出たことがない。


実はスッキはそんな秀子を陥れるための
ある任務を負っていた。

だが、美しく純真な心を持つ秀子と接するうちに


スッキの心は動かされてゆき――?!

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「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が
「このミス」1位の英国小説の舞台を、
韓国と日本に置き換えた官能&サスペンス。

想像ではもっと厚みある
ドロドロな人間模様のミステリーだと思ったんですが、

あまりそのへんは、複雑ではなかった。

3人の視点から、それぞれ同じシーンを語る形式も
おもしろい手法で好きなんだけど
これは
そんなにハマれなかった。

ミステリーに期待値をおかず
男のこっけいさやおかしみなど、別の要素を味わうと
いいんだと思います。

そう、官能というか、卑猥さは満点で(笑)


ヒロイン二人の熱いシーンは美しく、
宙吊りになった人形と交わるシーンも
なかなか強烈で


それはそれは情熱を持って
せめてきますから(笑)


日本の文化や日本語そのものが
大きな舞台装置になるので
日本語がわかるゆえの違和感と

逆にそれゆえのおかしみがあるのも、味でした。

それに
キム・ミニって
ちょっと松たか子さんに似てるよね。


★3/3(金)から全国で公開。
「お嬢さん」公式サイト