ぼくのりりっくのぼうよみ、を
教えてくれて感謝。


「3月のライオン」(前編3/18、後編4/22公開)70点★★★★




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17歳の桐山零(神木隆之介)は
中学生でデビューしたプロ棋士。

9歳のとき交通事故で家族を失い、
プロ棋士の幸田(豊川悦司)に引き取られたが
いまはある理由から、一人暮らしをしている。

孤独な彼には、将棋しかなかった。

ある夜、道で倒れた零は
近所に住むあかり(倉本カナ)に助けられる。


あかりの妹ひなたと、末っ子のモモの三姉妹は



零が知らなかった
あたたかな団らんをもたらしてくれる。



だが、そんな零に試練が待っていた――。

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最近、どうも前後編ものは敬遠しがちで(スイマセン)

でも
原作読んでたし、ロケ地が近所だし、


やっぱり気になって見たんですが
前後編合わせて、予想以上にキタ

最初はどうも暗ーいムードで(お葬式シーンからだしね・・・)
スローペースで、
うーん・・・と思いもしたんですが

桐山VS島田プロ(佐々木蔵之介)あたりから歯車がまわり出し、
がぜん、おもしろくなってきた。

原作の「ふわっ」な部分をかなり排除し、



「るろうに剣心」的な“闘い”方面に振り切っていて
「なるほど」と思った。

もしかして映画先に見た人は
原作コミックを見て、ちょっとびっくりするんじゃないか?

ガチ勝負で
それぞれに背負うものを持って闘う、棋士の精神性が
原作よりもつかめた気がしました。


「聖の青春」よりさらにガチ将棋見せ!なので、
何が起こってるか、どっちが勝ってるのか、置いてけぼりなんですが(苦笑)
将棋ファンには、よりおもしろいと思う。

前編は桐山少年の孤独をみっちり描き込み、

後編で、彼に関わるあかりたち三姉妹の問題――
いじめや



そのなかで桐山少年が、人間的に成長を遂げて行く様子を描いている。



そして高校の先生役、高橋一生氏が
これまたい~いポイントになってるんだな(笑)

あと
彼が育てられた幸田家について
みっちり描いたのも、ちゃんと補完になっていた。

前編のエンドロールの曲が
桐山少年にあまりにピッタリで「うわっ」と思ったら
ぼくのりりっくのぼうよみ、というアーティストだった。
ハマリましたよ。



★3/18(土)から全国で公開。後編は4/22(土)から公開。
「3月のライオン」公式サイト