「グッバイ、レーニン!」監督×主演コンビが
12年ぶりのタッグ。
「僕とカミンスキーの旅」68点★★★☆
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31歳のセバスティアン(ダニエル・ブリュール)は
“自称・ジャーナリスト”。
野心とやる気は満々でも
実はまだ何も成し遂げていない彼は
天才画家カミンスキー(イェスパー・クリステンセン)の
伝記を書こうと思い立つ。
“盲目の画家”として
マティスやピカソに一目おかれ
ウォーホルとも交流のあった彼は
美術界の生ける伝説だった。
だが
カミンスキーのもとを訪れたセバスチャンは
予想外の事態に巻き込まれることになり――?!
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「グッバイ・レーニン」監督、
長編劇映画も12年ぶりなんですね。
伝説の画家と野心ある青年ライターが織りなす
ロードムービーで
嘘っこの“伝説の画家”が
あの「アートシーンにいた!」と
かなり「それっぽく」作り上げた、フェイク加減におかしみがあり。
さらに
「まだ何も成し遂げてない」の青年の焦りや
人の人生を聞き、書かせてもらうことで自分を成すという
同じ職業ならではのシンパシーもあり
おもしろかったのですが
ただ
映画のリズムがちょっと変化球なことと
主要な登場人物どちらも“難物”で、感情移入しにくいのが
難しいところかな。
原作小説があるそうで
監督はインタビューでその小説を
「長編小説というより、むしろ長くなりすぎた短編」と
語ってるんですが
なんだか映画見ても
それがわかるような(笑)
それでも
現代アートで遊んだエンドロール含め、
美術好きには楽しいです。
オチも好き。
★4/29(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
「僕とカミンスキーの旅」公式サイト