リチャード・リンクレイター監督の新作です。
「30年後の同窓会」68点★★★★
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2003年12月。バージニア州ノーフォーク。
“サル”ことサルバトーレ(ブライアン・クランストン)が経営するバーに
見知らぬ男がフラリとやってくる。
が、見知らぬと思った彼はなんと
サルとベトナム戦争で一緒だった旧友“ドク”(スティーヴ・カレル)だった。
30年ぶりの再会を喜び合う二人は
同じくベトナム仲間のミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)に会いに行く。
再会に盛り上がる3人だが
ドクが現れたのには、ある理由があった――。
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「6才のボクが、大人になるまで。」(14年)の
リチャード・リンクレイター監督。
かつてベトナム戦争に従事した男“ドク”が30年ぶりに仲間を訪ねる。
それにはある理由があった、という話で
何も知らずに観たい方はここまで!ですが
その理由までは言ってもいいと思うので言ってしまいますが
“ドク”は息子をイラク戦争で亡くしてしまったんですね。
で、息子の遺体を引き取りに行くのに
2人に同行してほしい、と頼む。
すったもんだのあげく、一緒に行くことになった2人は
車で引き取り場所に向かう道中、
昔話&バカ話をし、あのころを振り返りながら
それぞれの歩んだ道、歩まなかった道、そして、現在の問題などに直面していく――という。
かなりガチに中年男3人のロード・ムービー×会話劇です。
彼らのバカ話に
「神を信じるか否か」「戦争について」など問題提起が入ってるのがミソ。
ひいては
「アメリカという国」について考えさせられる。
なかなか深い、と感じました。
ただね
まあ、この男たちのよくしゃべること(笑)
(まあ主に“サル”がしゃべってるんだけどね。笑)
それに、リンクレイター監督って
「スクール・オブ・ロック」も「6才の~」も好きなんですが
ときどきワシには、笑いも説明もいろいろに「くどい」と感じる部分があって
それが今回、出汁に出過ぎちゃったかな、と。
ま、これも相性だと思いますけどね。
★6/8(金)から公開。