財布は知っていたが、こんなにオモロイ人とは知らなかった。
もっとコジャレた人かと思ってたのだ(笑)
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「旅するダンボール」74点★★★★
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世界中の街角でダンボールを拾い、
それから財布を作るアーティスト・島津冬樹氏のドキュメンタリー。
彼の財布は、これまでも
東京・国立新美術館のミュージアムショップで見かけたことがあったんですが
作り手がこんなにオモロイ人とだは映画を観るまで知らなかった。
もっと「コンセプトありき」な、スカしてコジャレた人かと思ってたのだ(笑)
捨てられたものを「価値ある」ものに変えていくその活動は
現代の環境問題や、サステイナビリティ(持続可能性)のさらに先を行く
アップサイクルな時代にめちゃくちゃフィットしたわけですが
映画を観ると、なにより島津氏のまっすぐな「ダンボール愛!」に
笑ってしまうんですねえ。
美大生時代、ダンボール愛に目覚め、
一度は難関の大手広告代理店に就職するも
3年で会社を辞め、ダンボールアーティストとして活動を始める。
かつての上司や先輩が語る、
会社での彼の様子にも笑ってしまうし
その憎めないキャラに
共感と親しみの笑いが込み上げてきて
「ああ、この人を知ってよかったなあ!」と思いました。
あるダンボールのルーツと作者を探す旅が
映画の主軸でもあって
クライマックスに思わぬドラマも待っている。
これぞドキュメンタリーのおもしろさ!とも感じました。
「AERA」12/10号で島津さんのワークショップに潜入取材しています。
AERAdotにもアップされると思いますので、映画と併せてご覧ください~
そして、昨日、島津さんの著書が届きました!
『段ボールはたからもの』(柏書房)
おもしろそう!早速読ませていただきますー
★12/7(金)からYEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか全国順次公開。