白雪姫からモアナまで
プリンセス大集合のキラキラには大人も抗えまい(笑)
「シュガー・ラッシュ:オンライン」69点★★★★
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とあるゲームセンターにある
レースゲーム「シュガー・ラッシュ」のレーサー、ヴァネロペと
ドンキー・コングみたいなゲームの悪役ラフルは
自身のゲームを超えた冒険と交流で、いまや親友同士になった。
そんな、ある日
「シュガー・ラッシュ」を操作するハンドルが壊れて
ゲーム自体が廃棄の危機に陥る。
そうなるとヴァネロペも消えてしまう!
困った二人は
「インターネットの世界で、古いゲームの部品も手に入る」ことを知り、
なんとかハンドルを手に入れようと
ネット世界に入り込むが――?!
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閉店後のゲームセンターを舞台に
「仕事を終えた彼らが何をしているのか?」をユニークに描いた
リッチ・ムーア監督作「シュガー・ラッシュ」(12年)。
その後、「ズートピア」(16年)でのアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞を経て
監督が手がけた
「シュガー・ラッシュ」の続編です。
前作のおもしろさは、まずゲーム世界を舞台に
その世界観の概念構築をしっかりしたことだと思う。
「ストリートファイター」のキャラ同士が「おつかれ~」と飲みに行ったり
パックマンやソニックが歩いてたり、の「おお~」もあるけど
それが
単なる懐かしネタや、キャラ集合だけでなく
配線コードの中を列車に乗って、ほかのゲームに移動したりとか
世界の構造ルールに筋が通ってて、
「なるほどなあ」と思わせるんですよね。
で、本作もやっぱり、その基板にのっとって
「インターネットの世界」を描いていて、そこがおもしろい。
ネットのなかで物が買われる仕組みや、検索のしくみなど
誰もが「見えないし、気にしてない」ネット世界の概念を、
見事に可視化してて
すごいなあ!と思いました。
で、そのなかで前作のキャラ、ヴァネロペとラルフの冒険があり、
さらに
ディズニープリンセス14人が一堂に会するシーンがあったりする。
もうちょっとプリンセス、
出てきてくれるとよかったかな、とは思ったけど
見どころではありました。
「AERA」12/24号の「いま観るシネマ」で
プリンセスたちのキャラデザインもし、
全体のアートディレクターも務めた
若き才人、アミ・トンプソンさんにインタビューさせていただきました。
AERAdot.でも読むことができます~
大阪とカナダにルーツを持つ彼女は
プリンセスのようにキュート! 日本語もペラペラ!w
あのジブリでインターンをしたこともある彼女の卒業制作「バジリスク」もすごいので
ぜひネットで検索してみてください~!
★12/21(金)から全国で公開。