ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

バスキア、10代最後のとき

2018-12-24 00:33:52 | は行

サラ・ドライバー監督(ジム・ジャームッシュのパートナーね)が

撮ったドキュメンタリー。

 

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「バスキア、10代最後のとき」69点★★★★

 

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アンディ・ウォーホルにもインスピレーションを与え、

1980年代NYアートシーンの寵児だった

ジャン=ミシェル・バスキア。

 

88年にわずか27歳で亡くなった彼の人生は

1996年のジュリアン・シュナーベル監督の「バスキア」、

そして

2010年のドキュメンタリー映画

「バスキアのすべて」

でも描かれてきましたが、

 

今回はサラ・ドライバー監督が

彼の10代に焦点を当てて

当時を知る人々の証言で綴ったドキュメンタリーです。

 

バスキアというアーティストを写してはいるけれど

映るのは、あの時代、あのNYの空気。

 

1978年、荒廃し、無法地帯だったニューヨークの街を

まず感じることで

そのなかで頭角を現していった

か細く、繊細で、才能に溢れ、かつ、しっかり自己顕示欲もある(笑)

多感な少年バスキアが「いかに、彼になっていったか」が描かれる。

 

当時の彼を写した写真もたっぷりだし

当時の彼を、NYを知る人々の言葉は、貴重でおもしろいんです。

 

でもね、

「世に認められるまでにフォーカスする」と決めたら

ズバッとそこで終わる!というような、このキッパリさ(笑)。

 

筋通してて、いいんです。

いいんですが、

もうちょっと有名になったあとの作品も見たかったかな~とか。

はい、野暮ですね。失礼しました!

 

★12/22(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

「バスキア、10代最後のとき」公式サイト

コメント
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