サラ・ドライバー監督(ジム・ジャームッシュのパートナーね)が
撮ったドキュメンタリー。
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「バスキア、10代最後のとき」69点★★★★
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アンディ・ウォーホルにもインスピレーションを与え、
1980年代NYアートシーンの寵児だった
ジャン=ミシェル・バスキア。
88年にわずか27歳で亡くなった彼の人生は
1996年のジュリアン・シュナーベル監督の「バスキア」、
そして
2010年のドキュメンタリー映画
でも描かれてきましたが、
今回はサラ・ドライバー監督が
彼の10代に焦点を当てて
当時を知る人々の証言で綴ったドキュメンタリーです。
バスキアというアーティストを写してはいるけれど
映るのは、あの時代、あのNYの空気。
1978年、荒廃し、無法地帯だったニューヨークの街を
まず感じることで
そのなかで頭角を現していった
か細く、繊細で、才能に溢れ、かつ、しっかり自己顕示欲もある(笑)
多感な少年バスキアが「いかに、彼になっていったか」が描かれる。
当時の彼を写した写真もたっぷりだし
当時の彼を、NYを知る人々の言葉は、貴重でおもしろいんです。
でもね、
「世に認められるまでにフォーカスする」と決めたら
ズバッとそこで終わる!というような、このキッパリさ(笑)。
筋通してて、いいんです。
いいんですが、
もうちょっと有名になったあとの作品も見たかったかな~とか。
はい、野暮ですね。失礼しました!
★12/22(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。