え?これフィクションでしょ?と
一瞬、思っちゃうところがミソ。
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「サウナのあるところ」70点★★★★
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フィンランドのサウナに入る人々を写し、
彼らの自分語りに耳を傾けるドキュメンタリー。
最初は一瞬、
「え?これフィクションだよね?」と思ったんですよね。
というのも、入ってる男女が
あまりにもあっけらかん、ポーン!と裸を見せてるし(笑)
サウナの形態にもギャグみたいにいろいろがあって
(電話ボックス型?ウソでしょ?とか。笑)
映画的な絵面が、おもしろいし。
なにより
サウナに入りながら彼らが語る物語には
さまざまなドラマがあるんですよ。
荒れた家庭で育った男
ワルを繰り返して、刑務所暮らしをしてきた男、
離婚して、子どもに会えない男――
みな、汗も流せば、涙も流す、って感じで
裸のうえに、さらに心までさらけ出してくれるから
ホントにドキュメンタリーなんだ、とわかって
すごいなあと感心しました。
フィンランドには人口550万に対し、サウナの数がおよそ300万個あるそうで
その形状は本当にさまざまなんだそうです。
で、サウナは普段は寡黙なフィンランド男性が
心の底からの気持を話す稀な場所で
監督は実際にそんなサウナで交わされる会話から
本作を撮ろうと思い付いたそう。
へええ~!と思いますが
いや、もしかしたら日本の男性サウナでも
そんな会話が交わされてるのか?
ワシ、女性サウナもあんまり入ったことないんで
ぜひ、サウナ好きに聞いてみたいですね。
★9/14(土)からアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテ他全国順次公開。