グザヴィエ・ドラン監督、最新作。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」68点★★★☆
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2006年のニューヨーク。
人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が
29歳の若さでこの世を去った。
そのニュースに息を呑む人々のなかに
11歳のルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)がいた。
彼はドノヴァンの大ファンだった。
10年後。
成長したルパート(ベン・シュネッツアー)は俳優となり、
ジャーナリスト(タンディ・ニュートン)の取材を受けている。
その内容は、
ドノヴァンの死に関わるもの。
ルパートには、誰にも知らない
ドノヴァンとの交流があったのだ――。
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スターと秘密の文通していた少年が
その想い出を語る、というお話。
ドラン監督自身が
「タイタニック」のディカプリオに憧れて
手紙を書いた経験から紡がれた話だそうです(カワイイ。笑)
思い入れが伝わる感じですが
しかし
意外と・・・・・・薄味。
こってり濃いめのコクありラテかと思って飲んだら、
あれ?薄い?デカフェ?みたいな?
おいしくない、というわけじゃないんだけど
ドランといえば、
やっぱり濃いめを期待してしまうんだよねー。
天才子役ジェイコブ・トレンブレイをはじめ
ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドンと
役者は揃いすぎてるほどだし
(特にマネージャー役のキャシー・ベイツが、さすがの存在感!)
テーマも
母親との関係、セクシュアリティについての苦悩や偽り、
他者を拒絶した行いが、やがて己に返ってきてしまう――など
いつもながらの題材だと感じるんですが
このところのドラン監督は、どうもそつなく平均点、という感じで
ファンとしては、正直、物足りない。
「Mommy/マミー」(15年)を超える
新しいドランを見せてほしい、と願うのでありました。
★3/13(金)から全国で公開。
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