ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アウェイク

2011-05-21 20:34:11 | あ行

先日、病院に取材に行ったら
「JIN-仁-」のポスターが張ってありましたよ。
「いまなら、救える」とかいうコピーで。

あ、カンケーなかったですねハイ。


「アウェイク」63点★★★

手術中に麻酔が覚める「術中覚醒」をキーにした
サスペンスです。


父から大会社を受け継いだ
ハンサムでやり手の
青年クレイトン(ヘイデン・クリステンセン)。

美しい恋人のサム(ジェシカ・アルバ)と
ラブラブなのだが
身分違いだと母親(レナ・オリン)に反対されている。


また彼は
心臓に疾患を持っており、

適合するドナーがいれば
友人でもある若き医師ジャック(テレンス・ハワード)に
移植手術をしてもらおうと思っていた。


ある日、クレイトンはサムとの結婚を決意し
二人だけの式を挙げる。

その夜、ジャックから
「適合するドナーが見つかった」との連絡が入った。


母親は自分が信頼するベテラン医師に
手術を担当してもらうように言うが、

クレイトンはジャックを信じる。

しかし、手術の最中に
思いがけないことが起こり――?!



「術中覚醒」が起こると、
意識はあるのに身体が動かせず、
医者にも「起きてる」と気づいてもらえない。

なので、そのまんま手術が行われ、
患者は激痛に耐えなければならないという……ギャー!!


痛そうですよねえ。

で、この映画も
その恐怖と痛みが見どころなのかと思ってたら、

意外にそういうスプラッタ描写がメインでなく、
サスペンス比重が高かった。


ま、痛いの苦手なんで助かりましたが。



まあ、どちらにしろ
主人公にとって「イタい」話ではあるんですけどね……(シャレてみました)


ただ、せっかく「術中覚醒」という
おもしろそうな着眼点なのに、
シチュエーションとアイデアだけで、肉付けが弱い。


85分とコンパクトなのはいいし、
意外な展開もあるんですが、

サスペンスにいたる動機や背景を
あまり飛ばし過ぎてもなあ。


海堂尊先生が書いたほうが
話はおもしろそうだなと思いました。


それにしても。
毎年2100万人が手術のために全身麻酔され
そのうちなんと3万人が
「術中覚醒」を経験するんだって。グワーン。

……手術はしたくないや。


★5/21から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

「アウェイク」公式サイト

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2 コメント

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3万人!? (モー子)
2011-05-22 22:31:41
なにそれ!!

そんなに確率高いの?


麻酔って、効きすぎても怖いし

効かなくても怖いよね。


スゴい稀にしか起きないと思ってたのに…


さ、3万人とは。
返信する
大丈夫ですよ (ぽつお番長)
2011-05-23 02:28:16

映画に出てくるんですが、

もし目覚めてしまったときの
秘伝の方法を
こっそり教えちゃいましょう。

唯一、気がついてもらえる方法は……

涙を流すのです!

まあそれに気づいてもらえなきゃ
アウトですけどねー。

大丈夫。ファイトッ!

あ、業務連絡。
手術の日にち、教えるよーに。
連絡するよーに。
返信する

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