25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

フランスのデモ(イエローベスト)のことなど

2019年01月14日 | 社会・経済・政治
 「日本を亡ぼす岩盤規制」(上念司)、「サピエンス異変」(ヴァイバー・クリガン=リード)を今日の朝日新聞の広告を見て、すぐにアマゾンで注文した。到着は明日の予定である。よく岩盤規制といわれるが、その実態が部分的にしかわからず、明確に把握できていないので、この際読んでおこうと。もうひとつの「サピエンス異変」はサピエンスに何が起きているのだろう。「ホモゼウス」も読む候補として考えたが、だいたい内容が予想できるので、「異変」の方を選んだ。
 なにが真実なのかはわからない。ただ人が書いたものを読み、自分の知的体験からふるいにかけ、できるだけ灰汁や濁りがとれればいいが、それは自分の力だと思う。
 司馬遼太郎のような明治時代を捉え方もあるが、それまでの日本の文明を壊してしまった、近代化を急ぎ過ぎ、成功したかに見えたがゆえに過信したという捉え方もある。

 すると、同じ朝日新聞にフランスのパリから150kmほど離れた人口2万人ほどの町のことが載っており、それがイエローベストの発祥の原因だと書いてあった。大きな政府だったフランスはある時期から財政が悪化し、小さな政府へと切り替えた。自由競争を重んじたのである。町からは病院がなくなり、郵便局がなくなり、カフェもなくなった。市役所は週2回、税務署もなくなった。だから必ず車がいる。インフラ施設が亡くなった上にさらに燃料税とは何事だ、というわけである。
 尾鷲、いや日本も同じ道を歩んでいるように見える。本をアマゾンで買うべきではなかったか。ちょっとこのことを考えてしまう。

 さて今日の午後からは文化会館で姉妹都市プリンスルパートを1984年に訪問した回顧談をする予定である。ついでに、2つのことを提案するつもりでいる。
 ひとつはプリンスルパート市のホームページに尾鷲市から夏期に短期留学をしたい生徒のホームステイ要望を出すカテゴリーを作っていただくこと。もう一つはシアトルのダンジリン蟹や、バンクーバーや花で溢れる島ビクトリア、フィヨルドのプリンスルパートの新しい観光ツアールートの開発である。送り出す側と引き受ける側がマッチングでき、宿泊、レストラン、バスなどの手配ができればよい。カナダ側からは熊野古道などを盛り込んだコースを作る。どうなることやら。