25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

スポーツの裾野

2019年01月20日 | テレビ
 福原愛らが盛り上げてきた日本の卓球。ダブルスでペアを組んでいる伊藤美誠と早田ひなが個人戦準決勝で闘う。14歳の木原美悠。15歳の張本。十代の活躍がめざましい。
 全豪オープンテニスをNHKが総合で昼間放送するのも、錦織と大坂なおみの活躍があってのことだろう。
 昔は限られていたスポーツの種類は増えた。校庭で円を描いて相撲をとるか、ドッジボールや橋合戦をするか、放課後は野球をするしかなかった昭和の30年代にはバレーボール、卓球、軟式テニス、水泳、柔道、陸上は中学に入ってからあったが、まだバスケットボールや硬式テニスやサッカーはなかった。現在は都会ではありとあらゆるスポーツを習おうと思えば習える。
 相撲に力士候補がなかなか集まらないのもわかる。スポーツの裾野が広がり、運動神経のよい者には様々なスポーツが用意されている。「おまえ背が高くて、体格がいいなあ」ということであれば、ラグビーも、柔道もある。背が高ければ、バレー、バスケットボール、テニスなどがある。太っているだけで相撲がとれるわけでもない。

 白鵬の身体能力はずば抜けている。この身体能力も才能に勝る力士が見当たらない。日本では身体能力の優れたものは他の人気スポーツに吸い寄せられいき、たまたま相撲と縁があったものが相撲界に入るという感じである。一方モンゴルでは円い土俵はないが、いかに倒すかという練習を子供の頃からやっている。人気スポーツなのだ。だから身体能力のある者が集まるのだ。
 貴景勝や阿武咲もスピードがあり、自分の体型を考えての取り口をしているが、組めばどうしようもない。相撲界は人材の少なさで苦しんでいるように見える。

 話は違うが、逸ノ城は自分の体が太過ぎて、それで体が動けないという矛盾に陥っている。惜しくも幕内に空きがなく、十両にとどまった照強は身長が165センチで太っているわけでもないがよく動き、上手な相撲をとっている。

 連日卓球、テニス、相撲と見ていると、ドラマをみる気がせず、朝ドラだけを観ている。とりとめのない話である。