久々に良い本に出会った
書店で見つけた次の日には
読み終えてしまっていた
暁の旅人 吉村昭 著
著者は破獄や戦艦武蔵等の著作で知られている
が
私が読むのは今回の暁の旅人が初めてだ
まつじゅん???松本順庵のち松本順
幕末と明治初期 日本近代医療黎明期
偉大な存在感を示した男の話だ
松本順庵に関しては
松本順 男爵 嵐の松本潤とはかなり違う
数十年前に愛読した
司馬遼太郎の胡蝶の夢1~5で
(主人公は松本順庵の弟子島倉伊之助こと司馬凌海)
わずかに知っていた
が
吉村昭さんの書き方は
司馬遼太郎の小説作法と全く違うものだった
まるで
NHKのテレビドキュメンタリーの番組の
ナレーションを聴いてるかのようだ
これは歴史小説ではない
膨大な資料収集により史実を端的に表した
ドキュメンタリー小説といえる
しかし
少しも読み手を飽きさせる事はない
怠惰な私をも一気に読せる魅力があった