うちの銀ジィ(’81R100RS)は、ちょうど30年前製造の老ートバイだ。
分かっていることはそれだけで、メーターも変わってるから総走行距離もわからんよ。
だれがいつメンテしたり、修理したりしたのかも、まったく不明だ。
おまけにボクが新車のR100RSに乗ったことがないから
デフォルトでどんな感触なのかさっぱりわからんときたもんだ。
でもまあ、インターネットが普及したおかげで
情報に限って云えば、それはそれは大量に出回っていて、
あっちこっちのサイトを眺めては、はぁ、なるほどね~と
知識だけはまるで耳年増の如くなり。
とは云うものの、感覚の部分はほんとに分かりがたくて
Fブレーキのマスターシリンダーが16mmは引きが重い、と云われても
尋常じゃない銀ジィのFブレーキの重さがデフォルトなのか異常なのか・・・
でも、どこかのサイトを見てたら
ピストンが劣化するとブレーキがONかOFFしか無くなる、とあって
銀ジィの重さはまさにそんな感じ。
でもそれは重さというより、操作性の不具合か?
で、今回銀ジィのブレーキフルード交換のついでに
FブレーキまわりのOHをしてもらった。
フルード洩れ洩れのリザーブタンクも新品に換えたよ。
〇
雨こそ降らなかったものの、どんよりとした梅雨空の中
元ディーラーへ銀ジィ(’81R100RS)を迎えに行った。
先週のあお号(’02R1150RT)の修理と合わせて2週間でどえらい(三河弁ものすごいの意)出費だ。
入口にHDのサインが掲げられたサービス工場の中は、
実はBMWをはじめ、ヤマハ、カワサキ、スズキの老ートバイが多い。
よくここで一緒になる黒の縦K・後期型RSもまた一緒だ。
元ディーラーKさんに
「いつかこのRS譲ってもらいたい」と云ったら、
「この人もどこかにRS(R-RS)ない?って云ってたよ」だって。
交換か?やばいやばい。
OH(オーバーホール)したFブレーキを握ってみると
その重さはさほど変わっていなかったけど、
明らかに入力がしなやかになっていた。
さらにエンジンをかけようとスロットルをわずかに捻って驚いた!
カ・ルーーーーーーーーーーーーーーーイ、じゃん!
「なに?この軽さ!」
「オイル差しといた」
て、ボクも何度かオイル差してますけど、なにか?
やり方間違ってますか?
「シミーもやっぱ気持ち悪いね」
「でもタイヤ換えてから手が離せるレベルに減ったよ、馴れたし」
「フロント周り、1回やった方がいいかなー?」
「そうだね、ひととおり気になるとこは潰せたから、今度何かで預けるときにでも」
「ステム、ちょっと緩んでたから締めときました」
なんて会話もそこそこに、カワサキの試乗会で賑わうショップをあとにした。
〇
神野新田のランプから豊橋バイパスに乗って浜名バイパスへ。
バイパスに乗って3速で引っぱった時にシミーが消えていることに気付いた。
いやいや、そのうちまた出だすよ、なんて
猜疑心のかたまりも、浜名バイパスでポロリとどこかへ落ちた。
「はらたいらに3000点」の声にかぶして
「シミーが消えたに全部」と叫んでいた。
なんとシミーが
キ・エ・テ・ルーーーーーーーーーーーーじゃん!
〇
もうルンルン気分(死語?)でいつもの馬郡ICでバイパスを下りて、
宇布見橋をわたり、舘山寺方面へと浜名湖を北上する。
気温はそれなりにあるけど、空気が湿って風が冷たい。
村櫛の湖岸に銀ジィを停めて、のんびり浜名湖を眺めて過ごす。
湖面を吹き抜ける風に、たくさんのボードセイラーたちがたわむれていた。
あーーーのんびりーーー
にしても、プロの技ってすげぇーなー、とつくづく感心してしまうのだった。
舘山寺から気賀へ出て、国民宿舎奥浜名湖から「奥浜名オレンジロード」へ上がる。
オレンジロードは起伏に富んでいてコーナーも深い。
OHしたフロントブレーキはコントローラブルで
まるでデジタルコントローラーからアナログコントローラーになったような感じだ。
ブレーキへの入力でフロントサスの動きの速さを加減できるくらい感触が良い。
たぶんこれがデフォルトなんだろう。
もっと早くやればよかったね。
老ートバイ、銀ジィ・・・・・・見事に生まれ変わる、だなこりゃ。
三ケ日側は沿道に色とりどりのアジサイが並ぶ。
梅雨はノーサンキュー(でぶねこさん語録より)だけど、アジサイは好き。
もうそろそろ咲き揃いそうだったよ。
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(6月7日追記)
キャプテンが死んだよ。
かなしい。
ただただ溜息しか出ない。
39歳だったって・・・
事故にはくれぐれも気を付けようね。
竹田津編集長、楽しい記事をありがとう。
ライダースクラブのリニューアル、見事だったね。
本当にありがとう、お疲れ様でした。