去年、シフトシャフトのオイル洩れを治したり、ハンドルをセットバックさせたり、そしてついにはバッテリーが逝ってしまったので交換したりと、「乗る」よりも「いじる」方が多かったクロ号(R100RS)。
きのうは日中穏やかに晴れたので、あてもなくのんびりとクロ号を走らせることにした。
国道248号線で蒲郡へ向かって流し、町に入る手前でなんとなく町とは反対方向へ曲がった。
県道41号線。なんとこれいきなり「真っ直ぐ」の道。味気ないが、見た目には単純に気分がよい。
山間を抜けると眼前に西三河の平野がいっぱいにひろがる。
遠くには発電所のものと思われる背の高い煙突が見えた。煙突からは勢いよく真っ白い煙(湯気かな)が、真っ青な空にのびていた。
あそこまで行ってみよう。
この県道41号線はトラックが多いが意外に走りやすく、蒲郡から知多半島方面へ抜けるには都合が良いバイパスになりそうだ。途中、吉良町の横須賀辺り、唐突に名鉄西尾線の踏切があるので、追突には要注意。
矢作側の河口に近い長い橋を渡ると、衣浦海底トンネルの入口にぶち当たった。
発電所はここを左折した方向にある。
のんびりと煙突から上がる煙はボクの旅心をくすぐる。あんなにも自由にあても無く彷徨いたいもんだ。
一本内側に用水路があって、高速周回路のような道が伸びていた。
カーブに、ニュルブルクリンクのカルッセルのようなすごいバンクコースがあったよ。(走行禁止だからね)
真冬なのに普通のグローブでも手がかじかまない、それどころか陽の当たってるほうはほんのり暖かいくらい。つま先はいつもどおりエンジンの熱でやや熱い。
不思議なオートバイだと、つくづく思う。
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