ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

木漏れ日の林を行く

2021年05月12日 | R100Trad (1990) クロ介
雨は夜更けに上がったようだけど

路面はようやく乾いたばかりの体で

こりゃ山林を抜ける細い道はまだウエットなんだろうな、とちょっとブルー

ウエットが厭なわけでなく、昨日磨き上げたばかりのエキパイを汚すのが厭なのだ



愛知県道437号線は巴川の上流を流れに沿って下っていく

杉の林は美しい木漏れ日で溢れる

足元のフカフカの地面には種から芽吹いた双葉が陽を受ける

でもきっとこのどれもが育つことなく消えていくのだろう



そんなことどうでもいいんだよ、って云ってるのが聞こえる

彼らはきっと今受けている木漏れ日の美しさを忘れない

どんな生命も、驚きと喜びそして感謝にあふれているのだから



途中から県道435号線に入って

さらに流れを広めた巴川を辿り続ける

この辺りは硬い岩盤の川床のためか

浅く広く川は流れる





里では田植えの準備が進んで田に水が張られ始めた

あぜ道を挟んで隣の麦畑では生えそろった穂が五月の風に揺れている








オートバイでそんな季節の中を走るしあわせ

ああ、もうしばらくお願いします




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