ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

秋の空の下

2008年10月06日 | R1150RT (2001) あお号

彼岸も過ぎてすでに2週間。

秋も深まり、朝晩にはグッと気温が下がるこの頃。

「さむっ!」と目覚めた朝。外を見ると澄んだ空が広がっていた。

身支度をしながら「どこ行こうかな?」と考える。

ジャケットももう3シーズン用に変えないと…

ガレージからあお号(R1150RT)を引っ張り出して朝日に当てる。これプレ暖機運転。

セルを回すと音がやや鈍い(やっぱ車検で変えとくべきだったかな?)

さーて、いくぞーーーー、の7時30分。

        ○

木曽路か、飛騨か、いやいやこんな良い天気だからもっと遠く志賀高原辺りか?

ぼんやり考えながらMAGロード(東海環状道)を行く。

結局、瑞浪JCTで中央道に入ってしまい

いつものように中津川ICで国道19号線に降りた。

まーいーさ、19号は大好きさ。

そこそこの流れに乗って真っ青な空をのんびり眺め、気分良く流す。

木曽福島から御嶽方面に折れて高山へ向かうのもありかなと思ったけど

19号の流れがあまりに気持ち良くて、そのまま進む。

ところが奈良井宿に近づくころ何やら渋滞が始まった。

ちらっと見えた乗鞍に誘われて、薮原で県道26号線(奈川木祖線)へ折れた。

交通量はほぼゼロ!

空気がひんやり、というより冷たい。11℃の気温表示が出ている。

田んぼは稲刈りもすっかり済んで民家の庭先には菊が咲いている。

境峠(1486m)は紅葉が始まっていた。

ナナカマドは真っ赤に色づいて、カラマツも色が変わり始めている。

峠を下っていくと乗鞍の嶺がくっきりと見えた。

麓の集落で分岐する県道39号線(野麦街道)に折れる。

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そこはもうアキあき秋のオンパレード。

この野麦街道は、有名な街道の割にあまり整備状態が良いとは云えない。

でも、そんなもんと云えば、そんなもん。(どっちやねん)

というか、寒いんですけど!あぁ、野麦峠!

1005_03

余談ですけど、野麦峠というと年端のいかぬ娘たちが家計のために飛騨から諏訪まで

雪の残るこの野麦峠を越えて働きに出されていた、哀しいお話と思っている人が多いでしょ。

でも、以前この野麦峠の資料館の司書のオジサンが教えてくれた話。

たしかに諏訪への道のりは厳しく、製糸工場での仕事は過酷だったんだけど

農家の娘、しかも当時の女子がどうひっくり返っても得られないだけの賃金を

しっかりと貰っていたのだそうで、それを励みに仕事へは自ら望んで出た人が多く、

10年以上続けて仕事に行った人も大勢いた。会社からもその褒賞として「タンス」を

送ったりして感謝したそうです。

娘たちは休みになると諏訪の街で写真を撮ってもらったり、家族へのお土産を買ったりして

里帰りを待ち焦がれていたらしい。

タンスも写真もお土産も、当時の農民には贅沢なもの。

奴隷のようにただ働かされていたわけではなく、彼女たちにとって

こういう形で家族の役に立つことが生きがいになっていたという。

司書のオジサンは、彼女たちは、つらくて厳しい毎日ながら、

生き生きと仕事に打ち込み充実した日々を送っていたことを分かってほしいと云っていた。

今の生活を基準にして考えると過酷すぎるんだけど

確かに食べていくことに必死だった時代を思えば、そういう見方もできるのかも。

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峠を降りて国道361号線へ出る。

道の駅「飛騨たかね工房」でいっぷく。

飛騨牛の串焼きを食す。

焼いてもらっている間、お店のおかーさんと世間話。

この辺りの雪は乾燥していてサラッサラッなんだそうな。

スキーには最高っていってたけど、この辺りのスキー場ってどこ?

鈴蘭高原かなー?まーいーや、スキーしないし…

        ○

久々野から国道41号線にのって金山まで走る。

この辺りまで来ると気温がぐっと上がってやや暑い。

金山から県道58号線(関金山線)へ入る。

このルートは大大おすすめ!

東海環状道の「富加関IC」「美濃加茂IC」のどちらにもアクセスできる。

途中には道の駅もあるし、ツーリングにぴったりですよ。

        ○

今日はずーっと青空で気持ちよかった。

でももう1500m級の峠を越えるには冬のジャケットが必要だね。

ボクはこれ着てったから

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 快晴に恵まれて、羨ましい、の一言です。 (フラット2+4)
2008-10-08 23:06:15
 快晴に恵まれて、羨ましい、の一言です。

 出発はやはり、7時30分出発ですよねぇ・・・。見習わないと!

 ファイナルケースの修理代、ちょっと高そうですか・・・。

 滲むと言うにはちょっと深刻と言うか、
パラレバーとシャフトを繋いでいるアルミのプレートに沿って垂れた。と言う状況です。

 勿論、地面に垂れている状況ではありません。

 実を言いますと、バイクのメンテナンスを御願いしているショップは、正規ディーラーではありません。
見積もりは、このショップから正規ディーラーのメカニックに電話して聞いて貰いました。

 この正規ディーラーも実は、地元のそれではありません。近畿地方のディーラーです。
長野の冬はバイクもシーズンオフになりますので、その時期にファイナルケースだけ
正規ディーラーに送って修理して貰おう、と言う段取りです。

 それにしても、購入後6年でほぼ6万キロって、凄い・・・。

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