右が揖斐川、左は長良川。
今日はこの二つの川と、いくつもの支流を巡る走り。
〇
国道1号線に架かるこの伊勢大橋は橋長1105mのトラス橋。
ちょっと変わってるのは橋の中間に信号交差点があること。
写真に見えている県道106号線(三重県・桑名海津線)がそこから分岐している。
トラス橋の裂け目に道がつながっている。
ここからしばらく両側に大河を見ながら道は続く。
狭いところでは30mくらいしか離れていないから、
本当に河の中を進んでいるようだ。
風が冷たくて、真夏なのにとても気持ちいい走りを楽しめる。
でも、それも束の間。
木曽三川公園で揖斐川は西へ離れて、
今度は長良川の向こうに木曽川が寄り添う。
県道23号線(三重、岐阜県・北方多度線)に道は変わるけど、
相変わらず快適な堤防道路だ。
横切る橋がいくつもあるけど、この堤防道路はそのほとんどをアンダーパスして行く。
サンヨーのソーラーアーク(太陽光発電施設) 。
今は松下?ナショナル?あーパナソニックか、のモノになっちまいました。
こないだ大阪出張で新幹線の中から見た時、ちょうど「SANYO」の看板を外してたな。
写真に新幹線が写ってるけど、1両が25mあるから、この建物のデカさがわかるね。
太陽光発電、来てます。たぶんみんなすぐ忘れるんだろうけど。
河の外側にある水路も立派な橋がいっぱい架かってる。
こいつは古そうで味があったな。
一本手前には最新式っぽいヤツ。
ちなみにこの赤い橋の方がはるかに立派なのに、こちらは人しか渡れません。
橋と云うか、歩道橋感覚だね。
墨俣にはこんな橋。
「一夜城」の看板があるけど、もちろん藤吉郎の逸話に残る城とは無関係。
大垣城を模して造られた資料館だ。
藤吉郎が造った墨俣城は短期間に完成させる必要性から、
あらかじめフレームと壁を一体に組み上げ、
それを組み合わせて造られた、いわばプレハブ工法の先駆けのような建物だったらしい。
〇
ここでいったん河から離れて、谷汲まわりでふたたび揖斐川に合流し、
その上流の徳山ダムを目指す。
・・・・・・つもりだったんだけど、
なぜかぼんやり国道157号線で根尾川に沿って走る、あお号(R1150RT)とおっさん。
でもね、この道気持ちいいんだよ。
ここんところの改良工事で狭路部分がほとんど無くなっちまった。
この国道は福井へ抜けるんだけど、途中の「温見峠」がネック。
通行止めじゃなかったことなんて、あったか?っていうくらい通れない。
もちろんこの日も「通行止め」と出ていた。
というか、「温見峠、通行止め」の表示を見て、道を間違えていることに気付いたんだけどね。
仕方ないから、根尾の先から県道に入って徳山に抜ける。
でも、「根尾」にくると、「マトリックス」のキアヌ・リーブスを連想してしまうボクは変か?
あ、どうでもいいことです。
県道270号線(岐阜県・藤橋根尾線)に入る。
とてもきれいな川だ。
先週の台風の影響もあまり感じられず、水は澄んでいる。
県道はボクの大好きな部類のヤツで、クッネクネのボッコボコ。
分け入っても分け入っても青い山、の山頭火ルート。
峠に近づくとさらにこれでもか、と高度を上げる。
登り詰めるとトンネル。
毎度おなじみ入口ショット。
昭和8年完成の馬坂トンネル。
短いけど、さすがに雰囲気のあるトンネルだ。
ここまで道を繋いでくることも大変だっただろうに、峠にトンネルとは。
昭和の中ごろまではこのルートが徳山へのメインルートだったそうだ。
郵便も歩荷によってこの峠を越えて運ばれた。
トンネルを抜けると眼下に徳山湖がすでに見渡せる。
総貯水量6億6000万立方メートル、って云われてもどれくらいかよく分からんね。
とにかく日本最大規模なんだそうな。
ロックフィルダムの堤高161m。
上部にあるラジアルゲートは4門。
ゲート水深が12mもあるよ。
滑り台のような水路は巨大すぎてなんだかよく分からない。
水に乗って下のプールまで滑り降りてみたいような気もするけど、
たぶんそのままザブンとゴートゥーザヘブンですな。(駄洒落かよ、また)
水没して間もないからなのか、
水際には白骨化した木々の林が広がっていた。
美しい、けどなんだかかなしい風景だったね。
徳山と云えば、ボクの写真の師(勝手にそう思ってるだけですけど)増山たず子さん。
増山さんと写真の話はまた機会があったら書きたいと思ってる。
〇
徳山ダムから揖斐川に沿って下って行く。
ダム建設のために整備されたんだろうね、すごくいい道が続くよ。
途中からほんとはここを走ってくるつもりだった県道に入る。
県道40号線(岐阜県・山東本巣線)。
ボクは勝手に「谷汲ハイウエー」と呼んでいる。
とにかく楽しいルート。
この1本北側の県道79号線もいい。
岐阜県て県道天国だよねー!
谷汲山の山門は素通りして、いつもの赤いヤツを見に寄る。
あお「つやつやで元気そうじゃん」
あか「動けるうちに動いとけ!」
〇
山県市?という聞き慣れないとこから国道256号線へ。
大合併のせいで地名がどんどん消えていった。
行政の区分とその名前が一致してないといけないんでしょうかねー。
いきなり道路標示で「山県」と出されてもピンとこないよね。
高富とか武芸とか括弧付でいいから併記出来ないもんでしょうか。
256号線は川遊びにいい板取川に沿って走る。
板取川は長良川の支流で、負けず劣らずの澄んだ流れの川だ。
ゆったりとした川の蛇行に合わせて、国道も蛇行する。
「あじさい街道」の別名もあり、沿道にはそれは見事なあじさいの列が連なる。
残念ながら花の旬は過ぎてしまっていたので花は一様にくたびれてはいたが、
まだまだ充分楽しむことができたよ。
このまま板取川に沿って県道へ進み、大和へ出ようとしたけど、
災害復旧工事中で通行止め。
仕方なくクーラー全開(さっぶいよ)のタラガトンネルをくぐって郡上八幡で長良川に出た。
〇
長良川はいつ見ても清々しい流れだ。(写真無いんですけど)
国道156号線沿いにあった休憩スペースへ。
東屋があって、それ自体も木陰になっているので休むには打ってつけだった。
奥には長良川が見渡せ、すぐ下を長良川鉄道が走っている。
それにしても立派な石の表示板と東屋の額
「いたち坂」?
とにかく立派です。
〇
それにしても1日良い天気だった。
暑くて、風が一層心地よくて、爽快だった。
山も河も元気で、力をもらえたような気がしたよ。
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気軽にサクッと楽しめる地の利が羨ましいですわ。
takeさんとバイクで出かけていろんな川を見て流れや色や音に感動しています。
夏でもこんなに楽しい道を走ってみえるEXIT@rainmanさん、流石です。
私達は暑さに負けていつものところばかりウロウロしています。
もうすぐ平谷でトウモロコシの初売りです♪
何年か前に岐阜の道の駅を踏破してから
岐阜と県道が大好きになりました。
道の駅って岐阜県が発祥の地なんですよ。
しかも現在でも北海道に次いで2番目に道の駅が多いんです。
岐阜県の街道は花の街道になっていて、
季節ごとに花を楽しめるルートです。
派手なものは何もないんですけど、
オートバイで走ることが好きな人なら絶対楽しめますよ。
ぜひのんびり走りに来てください。
オートバイって季節や天候や風や砂ぼこり、
なんでもかんでもまみれて行っちゃうもんじゃないですか。
だから「あつーい!」と感じると逆にうれしくなりませんか?
トウモロコシだって夏の太陽一杯浴びたから美味しいんじゃないでしょうか。
にしても平谷のトウモロコシ、競争率高いですね。
ボクが行く頃にはたいてい売切れです^^;
なにせ僕自身が、そんな様な所の出なもので。
はまっちさん、四国の方なんですね!
四国大好きです。
実は7月に入ってから四国へ行こうと何度か予定してるんですけど
結局行けてないんですよ。
狭くてクネクネの道を一日中走ってられますよね。
「国民休暇県」ていう高知のキャッチフレーズも頷けます。
10年くらい前に物部川沿いの国道195号を雨の中走ったんですけど
すごく印象に残っています。
くねくね道、多いですよ! もう沢山て、いう位(笑)。
嗚呼。 なんだか、嬉しくなってしまいます!。
徳山ダムへはよく出かけるのですが、いつものルートは滋賀 木之本からR303を経由しています。
昨年は徳山ダムから福井へ抜けるのに高倉峠へ回ったのですが、通行止め看板を無視して進入し崖崩れでまともに走れずえらい目に遭いました(看板無視は止めましょう)
びわこさんもR259ですね。
高倉峠って福井に抜けられるんですね?
ボクも一度試してみます。