過日、北原さんの人気シリーズ「深川澪通り木戸番小屋」の初巻をとても楽しく拝見したので、引き続き第2巻を借りて来た。

この巻は、「藁(わら)」と「たそがれ」の中編2編から成っている。
物語~「藁」:しがない塩売りから煙草屋に出世し、挙句に江戸でも五指に入る狂歌師となった政吉は、野心のあまり仕事と家庭をおろそかにして妻に逃げられ、それが引き金となって転落の途を歩むことになる・・・。
時代が異なるとは言え、日々の暮らしに一喜一憂する現代の私たちと等身大の登場人物が、暮らしに困り、また、人生に悩み、それを周囲の人々の暖かい励ましの中で人間として生きる途を見出して行く。
その庶民の暮らしぶりは、隣家から差し入れのあったブリの照り焼きと、大根の漬物に棒葱を入れた味噌汁で一人寂しく夕餉に向かう様などと綴られ、そのリアリティーに圧倒される。
思わず物語に引き入れられて、一気呵成に読んだ。読了後の余韻も心地良い。

この巻は、「藁(わら)」と「たそがれ」の中編2編から成っている。
物語~「藁」:しがない塩売りから煙草屋に出世し、挙句に江戸でも五指に入る狂歌師となった政吉は、野心のあまり仕事と家庭をおろそかにして妻に逃げられ、それが引き金となって転落の途を歩むことになる・・・。
時代が異なるとは言え、日々の暮らしに一喜一憂する現代の私たちと等身大の登場人物が、暮らしに困り、また、人生に悩み、それを周囲の人々の暖かい励ましの中で人間として生きる途を見出して行く。
その庶民の暮らしぶりは、隣家から差し入れのあったブリの照り焼きと、大根の漬物に棒葱を入れた味噌汁で一人寂しく夕餉に向かう様などと綴られ、そのリアリティーに圧倒される。
思わず物語に引き入れられて、一気呵成に読んだ。読了後の余韻も心地良い。