中島さんの最新作は、シリアスな入管問題を扱った表題作。2020年5月7日~21年4月17日読売新聞(夕刊)連載、410頁の大作。
名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(33歳)が、昨年3月に同所で亡くなったが、それを予見していたかのような物語に戦慄を覚える。
つまり、我が国における外国人に対する出入国管理の問題が、これほど非人道的で杜撰なものだとは思わなかった。
言わば、我が国の恥部である。早急な改善が望まれる。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)