きょうも揺れを感じた。午前9時10分、ゆったりした揺れで、金沢は震度1だった。隣県の福井県坂井市では震度5弱、震源の深さは10㌔でマグニチュードは5.0だった。この地震でこれまでに坂井市と福井市で合わせて11人が転倒するなどしてケガをしている(9月4日付・NHKニュースWeb版)。
北陸ではつい2日前、2日午前2時50分に石川県と富山県の県境の富山側で震源地とするマグニチュード4.6の揺れがあった。震度3の揺れは金沢市ほか、石川県の白山市や加賀市、そして福井県の坂井市などだった。坂井市では2日の震度3、そしてきょうの震度5弱と続けてとなる。気象庁は午前10時20分から記者会見を開き、「揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があるので、今後の地震活動に注意が必要だ。今後1週間ほどは最大震度5弱程度の地震に注意し、特に今後2、3日程度は規模の大きな地震が発生することがあり注意してほしい」と呼びかけた(同)。(※写真・上は、日本気象協会 tenki.jp公式ホームページより)
坂井市を震源とする大きな地震が戦後間もなくの1948年6月28日にも起きている。福井地震だ。マグニチュード7.1で、当時の震度階級としては最大の震度6、隣接の福井市がこの烈震に見舞われた。震度7(激震)が新設されたのは翌年の1949年だった。福井市は終戦直前の1954年(昭和20年)7月19日にアメリカ軍による深夜の空襲で受けていた。戦後復興が始まり、これからというときの震災だった。さらに震災の1ヵ月後に水害にも襲われた。
福井市は震災から16年後の1964年6月28日に「不死鳥のねがい」という市民憲章を制定した。戦災、震災、水害という災禍の経験をバネにして不死鳥の如く蘇ろうと市民の意識を高める憲章だった。フェニックスをデザインした憲章のロゴは市民の誇りでもある=写真・下=。そして、思うことは「福井県の幸福度が高いこと」だ。一般財団法人日本総合研究所の「全47都道府県幸福度ランキング」で2020年度含め4回1位の座を占めている。隣県の目線では、福井の県民性は勤勉で働き者と映る。また、出身都道府県別の社長数を各都道府県の人口で割って100を掛けた「社長輩出率」が、福井県は1.37%と38年連続で全国トップだった(3月3日付・日経新聞Web版)。
福井の人たちと話していると、「そやの~お~」と相手を丸め込む言葉のチカラを感じる。おそらく歴史で培ったであろう、災害にめげない人間力ではないだろうか。
⇒4日(金)夜・金沢の天気 くもり
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