好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

吉備真備直筆の書

2021-10-17 14:51:48 | 学習
 昨日のオンライン講座は、氣賀澤保規氏による「中国新発見史料から読み解く吉備真備」と題された、李訓墓誌銘を吉備真備の直筆であると認定するに至った過程の解説でした。

 この書は2019年12月に北京で公開されたもので、ググってみると「考古学における画期的発見、吉備真備直筆の書が北京で公開」という記事があり、もしかしたら日本でもニュースになっていたのかもしれません。

 この記事中に、「李訓墓誌は現在、中国では国家級文物データベースに登録されており、公開利用が可能になっています。」とあり、「国家級文物データベース」を知りたくて探してみたのですが見つかりませんでした

 李訓墓誌の銘文が公開されていないかとググって見たのですがヒットしませんでした。昨日の講座の中では拓本を元にしたテキストが表示されていたのですが、自分で書き写すのは大変なので楽をしようと思ったのですが・・

 「李訓墓誌」でググった際、「第41回 東アジアのなかの墓誌」という東大のオープンセミナーがあったことが分かりました。
 残念なことに、9月3日に終わっていました

 過去に配信された講座を見ると、この1~2年で配信された講座だけでも興味を惹かれるものは数知れず・・・ しかも無料で・・・ ただ、夕方の2時間はきつすぎかも・・・ 

 第44回 人文学にとっての熊野の可能性をめぐって―建築史家と美術史家が古道を歩く―
 第43回 動詞空所化構文の対照研究:消えた動詞を解釈する
 第39回 徂徠学派の文学と〈名づけ〉
 第32回 大規模史料群調査・研究の魅力―賀茂別雷神社文書から―
 第28回 定型表現の創出:徂徠学派の漢詩をめぐって


 どうアンテナを張っていたら事前に情報をキャッチできるものやら・・・
 やはり学会に所属していないと無理なのかなぁ~~? 

 校正依頼はあったものの、資料が届かず自由な時間がたっぷり
 懸賞詰将棋があまりにも難しいので、ズルしてソフトに解いてもらおうとしたが、45分経っても「回答中」のまま

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「む」と「ん」

2021-10-17 11:36:20 | 学習
 「む」と「ん」に関して、古語辞典に解説があったような気がして『古語大鑑』と『古語林』を引いてみた。

 『古語林』の「む」の解説に以下のようにある。
 [ポイント] 1⃣ 「む」と「ん」 「む」は初め [mu] [m] と発音されていたので、一般に平安時代には「む」と表記されている。
 しかし、次第に [m] → [n] と変化し、平安時代末期あたりから「ん」と表記されるようにもなった。他の助動詞「なむ」「けむ」「らむ」の「む」についても事情は同じである。


 『古語大鑑』の巻末にある「平安時代の国語」には以下のようにある。
 p689 [音韻]より一部抜粋
 例外として、促音便(s・t・n・Φ・m)、撥音便(m・n)の音節があり、これら子音だけの音節は、主に音便形の中で平安時代初期から始めて現れた。奈良時代には見られなかった現象であって、国語音韻史の上で、画期的な変化と認められる。又、和語音、漢字音を通じて、平安時代の末、鎌倉時代の初頭までは、m と n との音韻上の区別があったと見られる。音便の発生した最初の時期については、その種類によって、発生時期に早いもの遅いものがあって一様ではない。これは「歴史的仮名遣」にも波及する現象である。

 奈良時代には見られなかった現象が、平安時代初期から初めて現れた、ということは、古墳時代に相当数の渡来人がやってきたらしいということと関連する可能性が考えられるのではないだろうか。(秦一族は10数万人渡来とも)

 先日来講座で取り上げられた、DNAを分析し古代人のルーツを探る話では、DNAに残る程の相当な数の渡来人が入ってきた可能性が考えられるとのことであった。

 以下、講座資料より一部抜粋
 渡来人は、琵琶湖周辺から越国など北陸地方にかけて、そして四国と播磨など瀬戸内海沿岸地域(北九州を含む)、さらに関東の相模・武蔵や、下総・常陸などの沿岸部に多く分布していたように思われる。

 どのくらいの期間で音韻が変化していくのかわからないが、渡来人がこれだけ多くの地方に分散して居住していたとなると、その音韻に影響をもたらした可能性は充分考えられるのではないだろうか。

 今の若い人たちに見られる「ら抜き言葉」は私たち同世代の人にはあまり見られなかった現象であることからすれば、少なくとも2~3世代で変化しつつあると考えられる。

 そういえば、中国の音韻学の研究者は、日本の漢字音の調査をする、というようなことを聞いたことがあるような? 

 以上は、素人のおばさんが渡来人と音韻学を結び付けて考えたことである。明日は考えが変わっているやも知れず・・・ 眉唾でお読みいただければ・・・

 今朝の散歩:雨降りにて中止

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