昨夜テレビで、当地でメロンパンと言っているパンを、広島県呉市ではコッペパンと言っているというのを聞いて 
『精選版 日本国語大辞典』の説明に、(難波でアシと呼ぶ草を伊勢ではハマオギという意から) 物の呼び名や風俗・習慣は所によって違うことのたとえ。難波の鯔(ぼら)は伊勢の名吉(みょうぎち)。〔菟玖波集(1356)〕とあります。
丁度一昨日、魚の名称について調べていたのですが、調べを進めるほどに名称に違和感があり、まさしく「難波の鯔は伊勢の名吉」なのかなぁ~と戸惑っています。
中国語の“鮎”が「ナマズ」をさすのと同様に日中間による食い違いなのか、それとも中国国内の方言による違いなのか?
・『小学館日中辞典』:めだか〈動〉鳉
・『中日大辞典』:〔鳉·鱂〕[魚介]メダカ.〔[方]小鱼〕ともいう.
・『大漢和』:
〔鱂〕鯧に同じ。
〔鱂魚〕魚の名。まながつを [事物異名録、水族、鯧]
※ 鯧(マナガツオ)
・《事物異名録 巻38》(pdf 29/74):〔鱂魚〕寧波府志鯧魚一名鱂魚身扁而鋭状若鏘刀
・《康煕字典》 :【爾雅·釋魚】鱊鮬鱖鯞。【註】小魚也。
・《中文大辞典》17:麥部
麥魚 ●魚名。即丁班魚、目高。
・《漢語方言大詞典 》
[麦鱼] <名> 鱊魚。
※ 出典、《通雅 》
・『大漢和』:
〔鱊〕細魚の名。鱊魚を見よ。
〔鱊魚〕イツギョ 魚の名。鱊魚、一名、春魚、春時有之。
〔春魚〕春の魚。
・『諸国方言物類称呼2』(禽獣魚虫) (pdf 14/34)
〔丁斑魚〕 めだか
※ 班・斑どちらが正しいの?
《事物異名録》の説明にある「身扁而鋭状若鏘刀」からすると、「鱂」は大漢和にあるようにマナガツオのような気がするのですが?
そして、細魚・春の魚である「鱊魚」がメダカだとスッキリするんだけどなぁ~
===
《事物異名録》(40巻)
編著者:清 厲荃、関槐増纂
刊写情報:官版, 江戸末期
※ 資料詳細(図書寮文庫)より
《通雅》(つうが)
中国の雑家類の書。五二巻、巻首三巻。明の方以智撰。「爾雅(じが)」の体裁にならい、物の名、訓詁、音韻など二五門に分け、語源についてくわしく考証した書。
===
今日は調べた資料を整理しながらこんなことをつらつら考えて、1日が終わってしまいました。時間があればもう少し調べて見たい!
そして夕方、来るな、来るなと念じていたのに校正依頼が1件来てしまいました
明日は作業に戻って

『精選版 日本国語大辞典』の説明に、(難波でアシと呼ぶ草を伊勢ではハマオギという意から) 物の呼び名や風俗・習慣は所によって違うことのたとえ。難波の鯔(ぼら)は伊勢の名吉(みょうぎち)。〔菟玖波集(1356)〕とあります。
丁度一昨日、魚の名称について調べていたのですが、調べを進めるほどに名称に違和感があり、まさしく「難波の鯔は伊勢の名吉」なのかなぁ~と戸惑っています。
中国語の“鮎”が「ナマズ」をさすのと同様に日中間による食い違いなのか、それとも中国国内の方言による違いなのか?
・『小学館日中辞典』:めだか〈動〉鳉
・『中日大辞典』:〔鳉·鱂〕[魚介]メダカ.〔[方]小鱼〕ともいう.
・『大漢和』:
〔鱂〕鯧に同じ。
〔鱂魚〕魚の名。まながつを [事物異名録、水族、鯧]
※ 鯧(マナガツオ)
・《事物異名録 巻38》(pdf 29/74):〔鱂魚〕寧波府志鯧魚一名鱂魚身扁而鋭状若鏘刀
・《康煕字典》 :【爾雅·釋魚】鱊鮬鱖鯞。【註】小魚也。
・《中文大辞典》17:麥部
麥魚 ●魚名。即丁班魚、目高。
・《漢語方言大詞典 》
[麦鱼] <名> 鱊魚。
※ 出典、《通雅 》
・『大漢和』:
〔鱊〕細魚の名。鱊魚を見よ。
〔鱊魚〕イツギョ 魚の名。鱊魚、一名、春魚、春時有之。
〔春魚〕春の魚。
・『諸国方言物類称呼2』(禽獣魚虫) (pdf 14/34)
〔丁斑魚〕 めだか
※ 班・斑どちらが正しいの?
《事物異名録》の説明にある「身扁而鋭状若鏘刀」からすると、「鱂」は大漢和にあるようにマナガツオのような気がするのですが?
そして、細魚・春の魚である「鱊魚」がメダカだとスッキリするんだけどなぁ~

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《事物異名録》(40巻)
編著者:清 厲荃、関槐増纂
刊写情報:官版, 江戸末期
※ 資料詳細(図書寮文庫)より
《通雅》(つうが)
中国の雑家類の書。五二巻、巻首三巻。明の方以智撰。「爾雅(じが)」の体裁にならい、物の名、訓詁、音韻など二五門に分け、語源についてくわしく考証した書。
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今日は調べた資料を整理しながらこんなことをつらつら考えて、1日が終わってしまいました。時間があればもう少し調べて見たい!
そして夕方、来るな、来るなと念じていたのに校正依頼が1件来てしまいました

明日は作業に戻って

