みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

篠島の路地

2007年03月10日 19時44分00秒 | 気ままにお出かけ
road003.jpg: 篠島の細い路地
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.0, SS=1/30s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

篠島 (しのじま) の地形はかなり急峻 (きゅうしゅん) です。島は細長い形をしており、西岸から東岸に横断してもせいぜい200~300mほどです。その細長い島で一番高い場所の標高は約50m。島を横断しようとすると、水平距離にしてわずか200~300mのところを、一気に数十m登って下りることになります。

住宅は主に島の北側に集中しています。平坦なのは埋立地だけで、古くからの住宅街では、山肌にはいつくばるように家々が建ち並んでいます。

road004.jpg: 篠島の細い路地
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=3.2, SS=1/20s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

家の壁がそのまま路地との境界になっています。家と路地の間にすき間がないのも、土地をできるだけ広く使う工夫なのでしょう。

家々の間を迷路のように縫う細道は、両腕を広げたくらいの幅しかありません。コンクリート舗装の階段を下り、直角に曲がり、また階段を下りてT字路を折れて……。そんなことをしているうちに方角が分からなくなります。

細い坂道は至るところで階段になっています。車はおろかバイクさえ通れません。天然の歩行者天国。人がすれ違える程度の幅だけ持たせた、人が通るための道。道の基本に忠実な、人が生きていくための道。

road005.jpg: 篠島の細い路地
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=9.0, SS=1/13s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

篠島は、細い坂道と階段が入り組む町並みがすばらしい。昔から伝えられてきた暮らしのにおい。家並みの深い味わい。撮りたい。撮りたいけど、5時40分を過ぎたら帰りの船がなくなっちゃう。日を改めて町並みを撮りに来ましょう。



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小さな小さな浜の夕

2007年03月09日 23時32分17秒 | 気ままにお出かけ
sea0013.jpg: 篠島小学校前の浜に打ち寄せる波
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/500s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=29mm (35mm-equivalent: 43mm)

山道には、間隔を置きながら多くのほこらが並んでいます。ほこらには番号が付けられ、順番に巡って祈りをささげられるようになっています。ほこらに安置されている石造は島弘法様。小さな八十八箇所遍路の道。海から吹きつける風は強くても、山の中では木々が風を遮ってくれるので暖かい。

島弘法様の前で手を合わせながらハイキングを楽しんでいたら、すっかり日が傾いてしまいました。

崖 (がけ) の上から見下ろすと視界の一部で終わってしまうような、小さな小さな砂浜。海面が次第に盛り上がり、浜に寄せては白く砕けます。

sea0014.jpg: 篠島小学校前の磯
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/800s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

篠島 (しのじま) の南側は、ゴツゴツした岩が立ちはだかる磯と、小さな砂浜がいくつも並んでいます。岩場では、岩によじ登ったり潮だまりで生き物を観察したりして遊べます。バランスを取りながら岩の上を歩くのも、ちょっとスリリング。

sea0015.jpg: 篠島小学校前の浜
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/640s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=29mm (35mm-equivalent: 43mm)

こちらも小さな砂浜。島の南側に点在する砂浜は、浜そのものが小さい上に山を越えないと来れないので、夏でも人でごった返すこともなく過ごせるかもしれません。

park002.jpg: 歌碑公園の展望台
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/400s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

歌碑公園の展望台。歌碑公園は、篠島が古く万葉集に歌われたことにちなんで作られた公園です。

切り株で作られたテーブルの年輪。丸太を縦割りにしたベンチ。木の温かみがある東屋です。朝早くハイキングに出たなら、ぜひここでお弁当を広げたい。

帰りの船は5時40分の出港です。間に合うか? 残念ですが、山歩きは篠島小学校の前で打ち切り。山のエリアを2/3ほど回ったことになるでしょうか。



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海と山と

2007年03月08日 19時37分57秒 | 気ままにお出かけ
sea0011.jpg: 砂浜に寄せる波
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=3.3, SS=1/1600s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

お昼にたくさん食べて、エネルギーをしっかり補給できました。島をぐるりと一周しましょう。

島の東側には、500~600mほどの長い砂浜が広がっています。

篠島 (しのじま) の海は水がきれい。海水が透き通って、底の砂を見通せます。よどんだ名古屋港に通じる海とは信じられません。

ザパーッ、ザパーッと緩やかな周期で寄せる波の音に心が静まります。

砂は、踏み込むと少し沈んで固くなります。足の裏で砂の感触を味わい、背後に足跡を連ねつつ、山に向かって歩きます。

sea0012.jpg: 小島と渥美半島
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/640s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)

島の南側は山になっていて、ハイキングを楽しめます。こんなに小さいのに海も山も楽しめるなんて、お得な島だこと。

山に差しかかると、平坦だった砂浜とは打って変わり、細い道が山肌をうねって続きます。路面からはゴツゴツした石が顔をのぞかせています。足を踏み外さないように、バランスに注意しながら一歩一歩進みます。

ときおり木々の切れ目から視界が開けます。篠島の周りには小島がたくさん。景観は変化に富んでいます。

wind0002.jpg: 渥美半島の発電風車群
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/800s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm), Cropped

遠くに風車が見える場所も。渥美 (あつみ) 半島の発電用風車でしょう。21世紀の景色ってとこかな。



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篠島で大博打

2007年03月07日 19時36分42秒 | デイリーお気楽グルメ
dish006.jpg: もずく酢、タコ

島の北側を探検しているうちに、お昼になりました。どんなに小さな島でも食堂くらいはあるだろうと、ぶらぶら歩き。せっかく篠島 (しのじま) に来たのですから、島ならではの海の幸を食べたいところです。道沿いにはいくつかのお店がありますが、どのお店もどんなメニューを置いているか、どれくらいの値段なのかが分かりにくい。

意を決して、民宿に入ってみました。注文したのは3000円のコース料理。お昼ご飯に3000円なんて、清水の舞台から飛び降りんばかりの大・大・大奮発。しかも料理の内容は不明。今までお任せで注文したことのない小心者の私にとっては大博打 (ばくち)。何が出てくるかドキドキです。

まずは突き出し。もずく酢とゆでたタコ。お酒は飲まないので、おつまみは最後にご飯が出てくるまでとっておきましょう。

箸 (はし) 置きがフグの形をしていてかわいい。つまようじを収めているのはシャツ風の折り紙細工。こういう小さな細工が出てくると、民宿に来たという感じがします。

dish007.jpg: メバルとタコの唐揚げ

続いてメバルとタコの唐揚げ。メバルの大きく開いた口から断末魔の叫びが聞こえてきそう。ちょっと怖い顔つきですが、頭から丸ごといただきます。

dish008.jpg: ふぐとエビの刺身

あっ、てっさが出てきた。3000円の昼食でフグ刺しが付くとは、かなりお値打ち感があります。

dish009.jpg: タイのアラ煮

続いてタイのアラ煮。煮汁は濃さも甘さもほどほどに抑えた家庭風。私としてはもっと薄味でもいいんだけどね。

身をほぐして、煮汁に浸して食べます。ご飯が欲しいよー。

アラ煮をつつきながら、京都で食べたタイのアラ煮を思い出しました。京都で出てきたタイのアラ煮は煮汁が真っ黒で、味がとんでもなく濃く、それはそれはひどいものでした。以前食べたときは絶妙な味付けだったのですが。あのお店には失望しました。もう行きません。

dish010.jpg: ホタテのマヨネーズ焼き

さらにホタテのマヨネーズ焼き。

dish011.jpg: イサキの塩焼き、ご飯、みそ汁

もうひとつ、イサキの塩焼き。そして待ってました、ご飯と赤だし。

dish012.jpg: デザート

締めはフルーツとゼリー。ぷにぷにのゼリーって大好きです。少し酸っぱいキウイでお口さっぱり。片隅のクラッカーはさくさく。

あー、よく食べた。胃腸の弱い私が全部きれいに食べました。自分でびっくり。でもまだ食べたい気分。そう言えば、玄関を入った後に通された待合コーナーに栗まんじゅうが置いてあったなぁ。追加デザートとしていただいちゃいましょう。

3000円でこれだけの料理が出てくるなんて、かなりお値打ち。さすが島の民宿。若おかみの人柄も親しみやすく、気に入りました。いつも旅先ではホテルに泊まっていますが、民宿も意外といいかも。



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篠島遊訪・目次

2007年03月06日 19時25分50秒 | シリーズ企画の目次
sea0010.jpg: 篠島の浜に打ち寄せる波
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/640s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

日間賀島 (ひまかじま) に続き、篠島 (しのじま) も訪ねてきました。船着き場近くの観光センターで地図を入手し、島内探検へ。

日間賀島と篠島は海を隔てて2km足らずとごく近く、大きさも似た兄弟のような島です。でも表情は対照的。日間賀島が全体に平坦な形をしているのに対して、篠島は起伏に富んでいます。特に篠島の南側は山になっていて、ハイキングを楽しめます。

山の周囲は崖 (がけ) になっていますが、ところどころに小さな砂浜が点在しています。たいていの浜には、山から下りるための道ができています。砂浜の周りには岩場もあり、潮だまりでイソギンチャクを観察することもできます。

手袋を脱ぎ、おそるおそる指先で海水に触れてみました。冷たくはありますが、刺すような冷たさではありません。薬指をなめてみると、しょっぱーい! 海ってこんなにしょっぱかったんだ。



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※ 観光情報など、関連リンクを当記事の末尾にまとめました。



篠島遊訪の目次


ここには、各記事を旅程順にまとめた目次を掲載しています。下の画像やテキストをクリックすると、該当する記事が表示されます。記事はすべて写真付きで書いているので、写真だけ拾い読みという楽しみ方もあり。

dish006.jpg
(1) 篠島で大博打
sea0011.jpg
(2) 海と山と
sea0013.jpg
(3) 小さな小さな浜の夕
road003.jpg
(4) 篠島の路地
tera002.jpg
(5) ぶーぶーベンチ
seaweed02.jpg
(6) 生めかぶ


篠島の観光情報


篠島観光協会 …… 旅館や民宿も探せます。
三河湾環境フォーラム …… 三河湾の環境改善に取り組むページ。レジャー情報もあります。