薬丸野太刀自顕流の演武（鹿児島県日置市徳重神社）

妙円寺詣りフェスタ2013の行事として１０月２６日午後に徳重神社境内では太鼓踊りなどの伝統芸能が奉納されました。境内が薄暗くなった１６時５０分頃から約２０分間にわたり薬丸野太刀自顕流の演武が奉納されました。

毎年この行事で演武されている方々が参加し、少年から壮年まで女性も含めての力強い演武でした。初めてご覧になる人々には裂帛の気合で木刀を打ち込む姿に強烈なインパクトを受けられたものと思います。





後ろのテントが観客席で、社殿に向っての演武です。代表の方が演武内容や薬丸野太刀自顕流の精神について詳細に説明してくださいました。

最初は基本の「横木打ち」です。「猿叫」と呼ばれる叫び声をあげて木刀を木の束に打ち込みます。ひたすら煙が出るまで木刀を打ち込み続けるそうです。





次は「抜き」と言われる居合いのような技です。立ち上がりざまに太刀を抜き敵を斬り上げる早業です。



次は「長棒」、長い木の棒を持った相手に斬り込みます。





上の画像では激しい打ち込みで折れた長棒の先端部が跳ね上がっています。













演武が終了すると手早く後片付けをして、境内に箒目を通します。気迫にあふれた演武とは対照的な静の空気が広がり、すがすがしい気持ちになりました。





私の主観的な記事であり、演武のごく一部ですが「一撃必殺」の精神をいくらかでも感じていただければ幸いです。関係者の方には伝統の演武を拝見させていただきありがとうございました。