3月2日(日)、薩摩川内市水引町の射勝(いすぐる)神社の「次郎次郎踊り」を見に行きました。この日は薩摩川内市内の3神社で五穀豊穣を願う踊りがそれぞれ奉納されました。
1 10時から高江町の南方神社 「太郎太郎踊り」
2 13時半から久見崎町の諏訪神社 「次郎次郎踊り」
3 15時から水引町の射勝神社 「次郎次郎踊り」
2箇所目の諏訪神社は現地確認だけにして、午後は川内港と唐浜海岸を回って射勝神社に向いました。国道からの道順に迷い現地着は14時半頃で、条件の良い撮影場所を確保できず撮影は今ひとつでした。
すでに境内は人で一杯
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/01/be57b3b1028a034a8548af59d0b97d14.jpg)
帰りに道順を確認 水引インター近くの右折地点にあった案内板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0c/3c3da668ccf441ae7a8a37e24bd7d32a.jpg)
国道3号を薩摩川内市街地から阿久根市方面に向かい、西回り高速道路の水引インターの80mほど先を右折して狭い道を進むか、直進して歩道橋のある水引小学校角を右折します。それらの地点から車で3分ほどで駐車場があります。よく見ると、どちらにも案内の赤いのぼり旗が立っていました。初めて行かれる方は案内板などを見落とさないよう注意してください。駐車場から神社までは溜池の横を歩いて5分ほどです。
14時から神事が始まったようで、境内では神舞の奉納中でした。次郎次郎踊りが始まったのは15時でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/93/bb5d74fb16804bacac0f42cb78cad24d.jpg)
出水市の加紫久利(かしくり)神社の巫女さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/45/c6f5de94ba1ec8a4553c04f6d5ea2e02.jpg)
次に奉納されたひょっとこ踊り 腰の動きが色っぽい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/8a/f1148ad1a377d94c504288b66c86e471.jpg)
境内の案内板には次のように書かれています。
次郎次郎踊は「射勝殿(すぐろどん)祭り」とも呼ばれ、射勝神社の春祭に伴う芸能として、毎年3月の第一日曜日に豊作を祈願し、奉納される農耕劇です。(薩摩川内市指定の無形民俗文化財)
神事の後、踊りの奉納が始まります。子供たちが、椎(しい)の枝で地面を叩きながら、害虫やスズメを追い出す仕草をした後、白手拭いの覆面姿のテチョ(丁長)が現れます。テチョは木鍬で田打ちをしたり、「トッゴロ」と呼ばれる火のついた丸太で、害虫に見立てた見物客を追い回したりして暴れ回ります。
最後にヨメジョ(嫁女)が現れ、テチョと抱き合って、赤ん坊(袋に入った籾 もみ)を産み落とし、テチョが持ち上げて喜ぶ仕草をした後、ヨメジョの頭上のモロブタ(細長い箱)から、落花生などが見物客にまかれます。
同じ時期に、高江町南方神社や久見崎諏訪神社でも田打ちを題材にした農耕劇が奉納されますが、この次郎次郎踊は終始無言で行われるのが特徴です。
社殿裏で準備中のトッゴロ 焼酎の燗もほど良くついたようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/fc/b3baba21fb9ccabe8a59ce174a379fd7.jpg)
木の枝で害虫を追い出す仕草
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/70/1970b81f20d56d0e2429331973a6fc06.jpg)
トッゴロを担いだテチョが現れました
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田打ちをするテチョ
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一休み キセルでタバコを一服
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/28/ea99e9c231e8fd4c7beeb8cbcc4907af.jpg)
最初に主催者から火に注意するよう呼びかけがありました。演者は言葉を発することのない無言劇です。社殿の後ろから出てきたテチョは覆面で顔を隠しておりミイラのような異様な雰囲気です。害虫に見立てられた見物客はトッゴロの火や煙で追い払われます。
また、後から登場する牛も勢い余って観客に突進することがあります。何が起こるか動きに予想がつかずハラハラ感があり、カメラマンも追い払われます。大きな火のついた丸太で虫(見物客)を追い払うので火傷や逃げ惑ってケガをしないかドキドキ。
撮影に気を取られていると私の後ろから肩に触れる手を感じました。そこにはトッゴロガ迫っていて思わずのけぞりました。境内のあちこちから観客のはしゃぎ声がキャーキャー起こり、太鼓の刻むリズムが次第に早まり踊りの緊迫感を一層盛り上げていました。
初めて行ったのですが、天気に恵まれて団体客もあり例年よりも人が多かったようです。人が少ないと前から後ろからトッゴロの火と煙に追われそうです。
害虫に見立てた見物客を火と煙で追い払う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/cd/48c288b73b235eea27481b2a1fefd6e2.jpg)
さらにトッゴロが出てきました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/8e/fe3298b2a94f83fd48033a12de373bf1.jpg)
トッゴロはカメラマンの足元にも
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たくましいコッテウシ(雄牛)を操り田を耕す
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1e/fee86ac9aaba4d73e6ed1717d7a31a3c.jpg)
前後に人が入り2牛力で暴れまわる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/63/1dd1a7e58ba48f4dc2decf3b051487e3.jpg)
観客席に突っ込みそうな勢いのコッテウシ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a3/2518e675345ca516134a483189deeb02.jpg)
田打ちが終わり ヨメジョが現れました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/6b/f67510ee2aed9dbf06d8e648ae2e17d2.jpg)
ヨメジョと抱き合うテチョ
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めでたし 赤ん坊が生まれました
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モミと落花生が撒かれて祭りはお開きに 開始から約25分
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神社を後にする巫女さんたち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/30/b4254f3246b5cc3116657493424eaa55.jpg)
赤い袴が林の緑に映えて実に美しい光景でした。出水市からおいでになった舞姫会の方々と聞きました。次郎次郎踊だけでなく、美しい神舞とユーモラスなひょっとこ踊りも見ることができてうれしいことでした。関係者の皆様には準備から後片づけまでお疲れ様でした。珍しい祭りを楽しませてもらいました。ありがとうございました。
1 10時から高江町の南方神社 「太郎太郎踊り」
2 13時半から久見崎町の諏訪神社 「次郎次郎踊り」
3 15時から水引町の射勝神社 「次郎次郎踊り」
2箇所目の諏訪神社は現地確認だけにして、午後は川内港と唐浜海岸を回って射勝神社に向いました。国道からの道順に迷い現地着は14時半頃で、条件の良い撮影場所を確保できず撮影は今ひとつでした。
すでに境内は人で一杯
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/01/be57b3b1028a034a8548af59d0b97d14.jpg)
帰りに道順を確認 水引インター近くの右折地点にあった案内板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0c/3c3da668ccf441ae7a8a37e24bd7d32a.jpg)
国道3号を薩摩川内市街地から阿久根市方面に向かい、西回り高速道路の水引インターの80mほど先を右折して狭い道を進むか、直進して歩道橋のある水引小学校角を右折します。それらの地点から車で3分ほどで駐車場があります。よく見ると、どちらにも案内の赤いのぼり旗が立っていました。初めて行かれる方は案内板などを見落とさないよう注意してください。駐車場から神社までは溜池の横を歩いて5分ほどです。
14時から神事が始まったようで、境内では神舞の奉納中でした。次郎次郎踊りが始まったのは15時でした。
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出水市の加紫久利(かしくり)神社の巫女さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/45/c6f5de94ba1ec8a4553c04f6d5ea2e02.jpg)
次に奉納されたひょっとこ踊り 腰の動きが色っぽい
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境内の案内板には次のように書かれています。
次郎次郎踊は「射勝殿(すぐろどん)祭り」とも呼ばれ、射勝神社の春祭に伴う芸能として、毎年3月の第一日曜日に豊作を祈願し、奉納される農耕劇です。(薩摩川内市指定の無形民俗文化財)
神事の後、踊りの奉納が始まります。子供たちが、椎(しい)の枝で地面を叩きながら、害虫やスズメを追い出す仕草をした後、白手拭いの覆面姿のテチョ(丁長)が現れます。テチョは木鍬で田打ちをしたり、「トッゴロ」と呼ばれる火のついた丸太で、害虫に見立てた見物客を追い回したりして暴れ回ります。
最後にヨメジョ(嫁女)が現れ、テチョと抱き合って、赤ん坊(袋に入った籾 もみ)を産み落とし、テチョが持ち上げて喜ぶ仕草をした後、ヨメジョの頭上のモロブタ(細長い箱)から、落花生などが見物客にまかれます。
同じ時期に、高江町南方神社や久見崎諏訪神社でも田打ちを題材にした農耕劇が奉納されますが、この次郎次郎踊は終始無言で行われるのが特徴です。
社殿裏で準備中のトッゴロ 焼酎の燗もほど良くついたようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/fc/b3baba21fb9ccabe8a59ce174a379fd7.jpg)
木の枝で害虫を追い出す仕草
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トッゴロを担いだテチョが現れました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/c9/e1a698d21b29df59ac16359ddf2440b9.jpg)
田打ちをするテチョ
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一休み キセルでタバコを一服
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/28/ea99e9c231e8fd4c7beeb8cbcc4907af.jpg)
最初に主催者から火に注意するよう呼びかけがありました。演者は言葉を発することのない無言劇です。社殿の後ろから出てきたテチョは覆面で顔を隠しておりミイラのような異様な雰囲気です。害虫に見立てられた見物客はトッゴロの火や煙で追い払われます。
また、後から登場する牛も勢い余って観客に突進することがあります。何が起こるか動きに予想がつかずハラハラ感があり、カメラマンも追い払われます。大きな火のついた丸太で虫(見物客)を追い払うので火傷や逃げ惑ってケガをしないかドキドキ。
撮影に気を取られていると私の後ろから肩に触れる手を感じました。そこにはトッゴロガ迫っていて思わずのけぞりました。境内のあちこちから観客のはしゃぎ声がキャーキャー起こり、太鼓の刻むリズムが次第に早まり踊りの緊迫感を一層盛り上げていました。
初めて行ったのですが、天気に恵まれて団体客もあり例年よりも人が多かったようです。人が少ないと前から後ろからトッゴロの火と煙に追われそうです。
害虫に見立てた見物客を火と煙で追い払う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/cd/48c288b73b235eea27481b2a1fefd6e2.jpg)
さらにトッゴロが出てきました
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トッゴロはカメラマンの足元にも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ed/efef89a383e7c1b94110e47001be6102.jpg)
たくましいコッテウシ(雄牛)を操り田を耕す
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1e/fee86ac9aaba4d73e6ed1717d7a31a3c.jpg)
前後に人が入り2牛力で暴れまわる
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観客席に突っ込みそうな勢いのコッテウシ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a3/2518e675345ca516134a483189deeb02.jpg)
田打ちが終わり ヨメジョが現れました
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ヨメジョと抱き合うテチョ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/7e/6d16368cb6b08c3b667216780eada2a7.jpg)
めでたし 赤ん坊が生まれました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/68/07151440c5f80d8fdf6e22971c8645c7.jpg)
モミと落花生が撒かれて祭りはお開きに 開始から約25分
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神社を後にする巫女さんたち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/30/b4254f3246b5cc3116657493424eaa55.jpg)
赤い袴が林の緑に映えて実に美しい光景でした。出水市からおいでになった舞姫会の方々と聞きました。次郎次郎踊だけでなく、美しい神舞とユーモラスなひょっとこ踊りも見ることができてうれしいことでした。関係者の皆様には準備から後片づけまでお疲れ様でした。珍しい祭りを楽しませてもらいました。ありがとうございました。
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