浪漫飛行への誘(いざな)い

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ヒーローたちの名勝負「逆境からの金メダル ロス五輪体操・具志堅幸司」

2013年05月12日 10時19分40秒 | TV番組

 

11日、NHK夜10時半からロサンゼルス・オリンピック(1984年)の体操競技の個人総合で逆転から金メダルを取った具志堅幸司さんの劇的名勝負を紹介したテレビ番組を見た。

具志堅さんは、二度の大きな怪我に見舞われながら、その逆境を克服して、個人総合は5位スタートながら、見事ノーミスの演技で大逆転を果たして、金メダルに輝いたことは有名な話で、この番組はその時の名勝負をライバル等の証言を交えて描いたもので、大変見応えがあった。

1985年、ドイツのフランクフルトに駐在していた時、ひょんな縁で彼と知り合うことになった。彼は、この金メダル獲得のご褒美として、現役引退後、ドイツのチュービンゲン大学に留学することになり、父の知り合いの紹介で、ドイツでは家族ぐるみでお付き合いをさせていただき、今でも年賀状の交換をしている。

当時、オリンピックで金メダルを獲得した選手は、ご褒美として国費で海外留学する機会が与えられており、彼は体操発祥の地、ドイツへ、同じく柔道で金メダルを取った山下泰裕さんはイギリスに留学したと理解している。

1989年3月には、彼の好意で、フランクフルトの日本人向けに「突破!突破!限界への挑戦」というテーマで講演会も開かせてもらった。 講演を始める前にその場で逆立ちを披露してくれたことを印象深く覚えている。金メダル獲得にまで至る彼の努力振りは、彼自身の書籍『突破!突破!限界への挑戦-努力する才能と信じる心』(講談社、1985年)に詳しく書かれている。

怪我で練習ができない時に上半身の鍛錬を強化し、それが金メダルに結びついたものである。逆境をプラスにとらえる前向きな姿勢が、その後のいい結果を生み出すということを証明してくれているので、講演会も書籍も我々凡人にはまさに為になる内容であった。

世界のトップに立つには想像を絶する努力が不可欠だと思うが、まさに、自分の好きな言葉「人間万事塞翁が馬」のプラス思考の賜であるとも言える。忘れかけていたが、逆境に陥ってもこれからはもっとプラス思考で行きたいと思う。

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