世界遺産の数は、2018年7月現在で、1092件、内文化遺産845、自然遺産209、複合遺産38となっている。世界遺産を訪ねる旅は大変興味があるが、1092件の内、まだ、192件しか行ったことがない。それでも、一般の旅行者より多いのではないかと思うが、行きにくい場所にあるものが多く、残念ながらまだ全体の17%にすぎない。
世界遺産の登録基準は大変厳しいので、その多くはそれなりの価値のあるものがほとんどであり、ほぼ期待通りであるが、実際に訪ねてみて、がっかりしたものもある。自分の訪ねた経験で、がっかり世界遺産ベスト5を挙げてみると、
1 ケルナヴェ古代遺跡(リトアニア)
辺鄙なところ(路線バスが1日数本)にあるが、苦労して行ってみると野原があるだけで観光用には全く整備されておらず、見るべきものもない。雨の中、何もないところで3時間以上帰りのバスを待つ羽目に。
2 カザンラクのトラキア人の墳墓(ブルガリア)
辺鄙なところにあるが、わざわざ行っても中に入ることができないので、見るべきものがない。墳墓を囲った建物を見ただけ。
3 ハワイ火山国立公園(アメリカ)
キラウエア火山の火口を訪ねるツアーに入ったが、霧で回りは何も見えずじまい。自然遺産はこういうことがままある。
4 ドーセット及び東デヴォン海岸(イギリス)
辺鄙なところにあるが、近くの高台から海岸を見るだけなので、感動は特にない。
5 ヒロキティア(キプロス)
辺鄙なところにあるが、BC7000年頃の住居跡があるだけで、きちんと整備されていない。わざわざ行くところではない。
世界遺産は、概して、辺鄙なところにあり、わざわざ行くということになるが、あまり期待するとがっかりすることがある。旅行計画を立てる時、世界遺産訪問も視野に入れるが、分散していることが多く、効率的に見ることが難しいことが多い。もう年なので、わざわざ出かけるのも大変であるが、200件は目指したいところである。皆さんはどの位の世界遺産を訪ねていますか?
行ったことのある世界遺産(192件):