世の中、平成から令和への移行に伴う様々な記念イベントに酔いしれている感があり、どのテレビ局も同じような番組をやっている。ネットで調べていたら、いくつかの鉄道会社が天皇陛下即位記念の切符を発行していることを知った。皆、騒いでいるのに、何もしないのも癪だしと思い、わざわざ遠くに出かけるのは面倒なので、京浜急行の最寄りの駅に行って、即位の記念切符を購入した。
今回、マスコミをはじめ、やたら浮かれている印象があるが、これは202年振りに天皇が生前退位されたことによるもので、天皇の崩御、新たな即位、新年号という流れに比べたらはるかにいいと感じた。喪に服しながら、新天皇と新元号を迎えた前回とは天と地の違いがある。
生前退位による即位となった新天皇の即位年令は59才2ヵ月であるが、なんと歴史上、2番目に年をとっての即位であると知ってビックリ。生前退位なので、若い方かなと思っていたが、第1位は奈良時代の光仁天皇が60才11ヵ月(770年即位)、第3位が平成天皇で55才というから、予想とは大分異なる。昔は、寿命も短かかったから、当然といえば当然かも知れない。
今回の生前退位は、法律上一代限りということになっているが、今回の経験からいっても、喪に服しながら即位のお祝いをするより、今後も生前退位という形をとってほしいものである。
画像は、京浜急行の即位記念切符