12月14日に、日帰り現地ツアーでベトナム最後の王朝・グエン朝の都が置かれた世界遺産の街・フエへの観光を行った。閑散期のためか参加者は我々二人のみで、貸し切りツアーとなった。朝8時20分にホテルを出発し、約2時間かけて、フエの街に入り、まずカイディン帝廟を見学。フランスに傾倒した第12代カイディン帝の陵で、1920~1931年まで11年かけて造られたバロック様式を取り入れた西洋風の建築で、ガラスや宝石を用いたきらびやかな装飾が特徴で、像の下に遺体が安置されている。
次に、グエン朝最長の在位期間を誇る第4代トゥ・ドゥック皇帝のを廟を見学。1864年から3年間で造られ、緑豊かな敷地の中に蓮池と中国風の釣殿を配した別荘風の造りの建物があり、癒しの名園となっている。皇帝はここに埋葬されていないが、生前は離宮として利用していたようである。
昼食は、モックヴィエンという大きなベトナム料理のレストランであったが、個人的には、体調不良があり、おかゆしか取れなかった。昼食後は、メインとなるグエン朝王宮を見学した。1802年から1945年まで13代続いたグエン朝の王宮跡で、中国の紫禁城を模して造られている。約600m四方、高さ6mを超す城壁に囲まれた王宮内に、大和殿や建忠殿などの遺構が残る。正門は南の午門(王宮門)で、楼閣からの眺めは素晴らしい。
最後は、1601年に天女のお告げにより造られたとの伝説が残る禅寺であるティエンムー寺に立ち寄った。重さ2トンの大鐘や高さ21mの八角7層のトゥニャン(慈悲)塔がフエのシンボルとなっている。フエの建造物群は、ベトナムでの世界遺産1号で、魅力あるところであるが、あいにく終日雨模様で傘をさしての見学であったので、世界遺産の魅力が半減してしまったのは残念であった。
画像は、午門(王宮門)
カイディン帝廟
トゥドゥック帝廟
王宮の大和殿
ティエンムー寺