我がマンションの管理会社である合人社が発行している「ウェンディ」という月刊生活情報誌の1月号は、「世界遺産探訪」コラムで、ブルガリアのリラ修道院を紹介していた。この修道院はブルガリアの首都ソフィアから南へ120㎞のリラ山懐にひっそりと佇むブルガリア正教の総本山である。フレスコ画、イコン(聖像画)、精巧な木彫りなどの宗教美術品が保存されている。中央に聖母誕生教会(19世紀に再建)があり、5つのドーム、3つの祭壇、2つの礼拝堂で構成され、極彩色見事なフレスコ画で埋め尽くされている。敷地内には、アーチ型の柱と木造の回廊が美しい住居部があり、当時の修道士の生活ぶりがよくわかる。また、フレリョの塔といって、14世紀に建造された塔が1833年の火事で唯一消失を免れ、当時のままの姿が残されている。
リラの修道院を訪れたのは、2009年5月のことで、ルーマニア、ブルガリア、マケドニアの東欧旅行の一環で、ソフィアで3泊した時、現地の日帰り
ツアーを利用したものである。世界遺産に指定されるだけあって、聖母誕生教会の建物の美しさと回廊や天井全面に描かれている極彩色のフレスコ画の美しさに圧倒されたことが強く印象に残っている。
この情報誌の世界遺産探訪コラムは、毎月楽しみにしているが、今回も、11月号に次いで、自分の投稿した写真がメインではないが、2枚採用され掲載された。フレスコ画の一部とフレリョの塔の写真である。この情報誌ではいつも写真を募集しているが、大半は行ったこともないところばかりである。行ったことがある場合は、普通の安いデジカメの写真ではあるが、投稿することにしている。辺鄙なところが多く、応募者が少ないためか、何回か採用され、500円の商品券をもらい、嬉しい想いである。この情報誌は全国の合人社が管理しているマンションの居住者対象に約100万部も発行されているというからかなりの規模である。