12月6日(水)朝、確認したところ、昨夜の姿勢のままで変化がありませんでした。夕方、自宅に戻り確認すると卵の数が増えていました。それと前日には白かった卵が黒っぽくなって来ました。
12月7日(木)虫カゴを公園事務所に移動して、陽当たりの良い窓辺に置きました。時々かすかに動くので未だ生存しているようです。昼休みに確認、翅を広げているため見づらいのですが、少し卵の数が増えています。
12月8日(金)クヌギの枝から桜の枝に移り、体勢が変わりました。産卵行動の終了でしょうか?
クヌギの枝に産み付けられた卵の上に積み重なるように卵が34個産み付けられています。全部で41個の卵を産みました。
産卵を終えた個体の表側です。翅の端が傷付いて破れています。
産卵を終えた個体の裏側です。産卵管が開いた状態です。
ウスタビガの特徴のひとつ、前翅と後翅にある半透明の丸い紋があります。裏側にピンクのマーカーペンを置いて見たところ、見事にピンク色が透けて見えました。この紋はどんな意味があるのでしょうか?12月に入って、舞い込んだウスタビガを標本にと確保したら、産卵と言う素晴らしい体験が出来たことは、貴重で思いがけない事件でした。今まで、サクラやコナラなどの枝で卵を見たのでは無いかと思うのですが、何か?と関心を持てなかったことは反省ですね!