この時期の森は、落葉の下で春待ちの植物たちが生育しているのです。その中でも希少種でもある植物を探してみました。
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ
シダ植物の仲間と言うことですがシダには見えません。子供の頃は「キツネのしっぽ」と言いながら遊び、沢山集めて敷くと気持ち良い座布団だったと記憶しています。名前はヒカゲですが生えているのは、結構日当たりの良い場所が多いです。薬草としても使います。
ヒカゲノカズラ科 トウゲシバ
和名は峠芝ですがシダ植物の仲間です。林間や北向きの山の斜面など直射日光を避けた湿潤な場所が生育に適しているようです。最近は薬草として効能の研究が盛んに行われているようです。
トウゲシバの胞子嚢群(ソーラス)
トウゲシバの葉腋に1個ずつ付いているのが胞子嚢です。黄色に熟して横に裂けて開いているのは胞子を出した跡です。
ウマノスズクサ科 ヒメカンアオイ
落葉しないタイプです。株元からしっかりとした芽が出来ています。増殖してくれればギフチョウの食草となりますのでうれしい事です。
ツツジ科 イワナシ
山の赤土斜面に張り付くように生育しています。この公園でも以前からあった場所には、良く見ないと見つからない状況になっています。それでも嬉しいことに数カ所で幼木が見つかるようになりました。ピンクの花が待ち遠しいです。
キョウチクトウ科 テイカカズラの綿毛
落葉の上に白い綿毛が・・・周りを探して見上げるとアベマキの木にテイカカズラが巻き付いています。ここから落ちて来たのかと思いつつこの「風散布型」の種子が入っていたサヤを見たいなと思いましたが、位置が高く見えませんでした。有毒植物です。