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合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

巨人

2013-09-14 11:25:40 | 日記

筆遣いの繊細さ、緻密さ、柔らかさ、引き込まれるタッチに、離れて鑑賞し、近くへよってもう一度、拝見。

まばらな、入館者は、一様に、行儀が良い。

 

思い思いの距離から、一枚一枚鑑賞してゆっくり、進む。

近くで、次には、離れて・・・。

 

そうした鑑賞風景は、他では見かけない。

 

一枚に群がってみていても、他人の導線を視野にいれて、すっと対応する。

今回の展示会は、今までと違う雰囲気を感じた。

 

竹内栖鳳の、絵画は、何と言っても筆遣い。

 

圧倒され、惹きつけられ、ため息さえ漏れてくる。

 

若いころの絵の線は、稚拙さが残る。

徐々に、圧倒される、筆致になり、晩年は、また作風がシンプルになっていったのが良くわかる。

下絵の、丹念は線も、西洋の画家の線からみたら、少ない。

 

いったいどのくらい、線を描いたのだろう。

心臓の鼓動に匹敵するくらいだろうか。

 

まさに巨人。

 

近代日本画の巨人

竹内栖鳳展

2013年9月3日(火)~10月14日(月・祝)

東京国立近代美術館