岸田首相「全国一律で導入を基本に」 コロナ「全数把握」見直し
2022/08/27 16:45
新型コロナウイルス感染者の「全数把握」の見直しについて、岸田首相は27日、「全国一律で導入することを基本として考えている」と述べた。
岸田首相は、リモートで応じた記者団の取材で、「全数把握」の見直しについて、「ウィズコロナに向けた新たな段階への移行策の一つとして進める」として、「全国一律で導入することを基本として考えている」と述べた。
一方、導入に向けては「環境整備に一定の時間が必要ということだ」として、具体的に以下の4つを示した。
▲「対象外となる若い軽症者の方々が安心して自宅療養できるための検査キットのOTC化(オーバー・ザ・カウンター=薬局やドラッグストアなどで買える薬品)」
▲「健康フォローアップセンターの全都道府県での整備」
▲「感染動向を引き続き把握するための『定点観測』の仕組みの検討」
▲「導入までの間、軽症者の数を把握するための『HER−SYS』(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)の改修」
その上で、自治体の判断による対象の限定について、「全国一律でのシステム移行を待つことなく前倒しで柔軟に対応することを可能としたものだ」と強調した。