先週日曜日(10日)、友人Mに誘われ、落語を観て、その後、夕食も一緒した。その席上、「次の日曜日、辺野古基地反対の県民大会があるけど?」と、それへの参加をやんわり勧められた。彼はマスコミ業界にいて、彼の会社も主催の1つとなっている。
「いや、バイトも始まるし、畑仕事もあるし、参加できないと思う」と私もやんわりと断った。もちろん私は、辺野古基地反対の立場だし、県民大会にはたくさんの人が集まってくれることを願っている。その思いはMにも十分伝わったと思う。
5月17日、辺野古反対県民大会が沖縄セルラースタジアム那覇で開かれた。主催者発表では3万5千人の参加があったとのこと。話半分だとしても1万8千人程、私はそれで十分の多さだと思う。天気の良い日曜日、家族でお出かけしたい日和だ、それを犠牲にしてまでの参加は1人で2人分の価値はある。また、参加したいけど都合が悪くできなかった人も多くいよう。そういった人達も含めれば3万5千人を遥かに超えるだろう。
私はその日朝からバイト、同級生のN社長が経営する農場に朝7時に出勤し、サウナのように激しく蒸し暑いハウス内での作業を4時間ほどやって、11時には終業。友人のG夫妻は9時出勤、同じくハウス内での作業をやって、彼らも11時に終業。その後、事務所でN社長も含めた4人でしばらくユンタク(おしゃべり)した。
ユンタクの主な内容は「ハウスの中は激しく暑い」ということであったが、4人のそれぞれのこの後の予定なども話した。私は私の畑へ行き農作業、N社長は神社の祭りがありそれに参加、G夫妻は辺野古反対県民大会へ参加するとのこと。
翌日、バイト先でGと会い、県民大会の話を聞く。
「いやー、会場はいっぱいだったよ。混んで大変だった。」
「主催者発表で3万5千人って言っていたけど、そんなにいた?」
「プロ野球も開かれる野球場が満杯なんだ、その位は十分いただろう。」
主催者発表を話半分としなくても良かったわけだ。嬉しい気分になる。ウチナーンチュがこれだけ気合を入れて反対しているんだ、もしかしたら・・・と期待も持てる。
嬉しい気分になることは他にもあった。それより数日前のニュースだったか、「宮崎駿監督が辺野古基金の共同代表になった」とラジオから聞こえてきた。辺野古基金についてはさらにその前のニュースで知っていたが、より正確に知るためにネット版の新聞記事を読む。辺野古基金とは「辺野古への基地建設を断念させる活動を支援しようというもの」で、当初の共同代表には県内の政財界の大物たちの他、菅原文太さんの妻の菅原文子さんともある。生きていれば菅原文太さん自身が共同代表になったのであろう。
菅原文太という名前だけでも嬉しいのに、最近になって宮崎駿監督も加わった。その作品を観る限り、平和をこよなく愛する人である。「辺野古への基地建設を断念させ」たいウチナーンチュにとっては心強い協力者となる。私はとても嬉しく思った。
あんまり嬉しいのでちょっと妄想に走る。私が女だったらぜひとも、たとえ一瞬でもいいからこんな女になりたいと思っている、簡単に言えば我が敬愛する女性、吉永小百合さんが共同代表に加わる。そうすると、政治家のオッサン達にはサユリストも多いはず、小百合様が言うのであれば、と辺野古への基地建設を断念するかもしれない。
記:2015.5.22 島乃ガジ丸