雨が多く、太陽が雲に隠れる時間が長かったお陰だと思うが、8月上旬から中旬にかけて酷暑がいくぶん和らいだ。夜もいくらか涼しくなって、先週月曜日から土曜日にかけては私もぐっすり眠ることができた。しかし、翌日曜日(14日)からは酷暑が戻り、私のグダグダ睡眠も戻り、今日まで寝不足の日々が続いている。
酷暑の中、本来ならお昼前には畑仕事を切り上げるのだが、雨が多かったせいで作業が遅れているので、少々無理して午後1時とか2時頃までやっている。陽が照っていなくても汗が滴り落ち、「くそっ!うんこ!ばか!」などと悪態をつきながらなんとかやっている。陽が照っているととても辛い作業となる。その時はもう声を出す元気もない。
畑仕事を終えて家に帰ると、後期オジサン(私のこと)はしばらく死んだようになっている。何かする元気は微塵も残っていない。ただ、ただ、ベッドで横になっているだけ。2時間ほど死んだ状態になってから料理、炊事、洗濯などに取り掛かる。
今週のガジ丸の日常『料理三昧の日々』にある「日々」は、先週の、ぐっすり睡眠ができていた日々、畑仕事を終えた後も元気が残っていた日々のことで、今週、グダグダ睡眠に戻ってからは、料理も簡単に済ませ、急いでいるはずのアパート探しも怠けている。
今、新居となるアパート探しをしているが、ネットで調べて、いくつか候補があって、それらを自分で探して見に行ったりして(先週まで)いる。不動産屋を呼んでいないので室内を見ることはできない。建物周辺の環境を見に行っている。隣に公園があったり畑があったり、あるいは原野とか墓地とかがあって、空間ができるだけ広々としていること。つまり、建物が密集していないことも、私の新居選びの条件の1つになっている。
建物が密集していると、夏、クーラーの室外機から熱風が吐き出され、夜の風は自然の風より暑くなる。それは私の実家に夏泊った時に経験している。建物の密集する都会の夏の夜は、おそらく同じ理由で気象庁の計測値よりも高いに違いない。
素人の私が考えることなので間違っているかもしれないが、自然の状態で気温30度だとし、クーラーが使用されている室内が25度だとすると、都会の、夥しい数のクーラーが吐き出す熱風は、夥しい数とはいえ熱風の量そのものは大気の量に比べると僅かなのだが、それでも地表面の空気を2~3度は上げているのではないだろうか?
ラジオの天気予報ではこのところ、というか、2ヶ月ほども前からほぼ毎日「熱中症に気を付けてください」とアナウンスされる。「水分を摂り、冷房を使うなどして熱中症を予防しましょう」とも言う。熱中症を予防するには、クーラーは必要らしい。
素人の私が考えることなので間違っているかもしれないが、クーラーに慣らされると人間の身体が本来持っている体温調整能力が弱まる。体温調整能力が弱まると熱中症に罹りやすくなる。なので、ちょっとした暑さでもクーラーを使うようになる。そうなると、彼らの体温調整能力は益々弱まって行く。これを熱中症スパイラルと言う、かも。
という私も、まだ一度も使ったことのない、プラグをコンセントに挿してもいない部屋のクーラーを「今日は使ってみようか」と、この夏は何度か思った。窓の外に畑があり、樹木も茂っている私の部屋でさえそうなのだ。クーラーをガンガン使っている建物の密集した都会の中では、クーラー無しで過ごすのは困難かもしれない。
記:2016.8.19 島乃ガジ丸
先週のこと、ラジオ番組のパーソナリティーとレポーターとの会話、
「夕方になって涼しい風が吹いてきましたよ。」
「そうですか、立秋も過ぎたので秋が近付いたのかな。」といった内容。確かに、8月に入って雨の日が多く、雨雲が太陽を隠す時間が長かったお陰だと思うが、立秋(7日の日曜日)の翌日辺りから、それまでの酷暑が少し和らいでいた。
夜もまた、お陰でこれまでの暑苦しさは少し和らいで、先週月曜から金曜にかけては私もぐっすり眠れた。ぐっすり眠れて久々に濃い夢も多く見ている。例えば、火曜日には20代前半のヤンキー娘と結婚し、水曜日には2人の若い美女に迫られ、夢の中の私は逞しく、2人まとめて夜の面倒を見てあげた。などと、私1人が楽しい夢。
ぐっすり眠れても私はしかし、「秋が近付いた」と仰るラジオ番組のパーソナリティーほど浅はかでは無い。フォローしておくが、そのパーソナリティーは美女のはず。見たことは無いが、その声としゃべり方でそう想像できる。その声としゃべり方から、賢くて品が良いことも判る。ただ、クーラーの中にいることが多く、自然の中に身を置くことが少ないので、レポーターの報告に「秋が近付いた」と勘違いしたものと思われる。
その放送の翌日だったか、翌々日だったかの11日(木曜日)、朝6時半から午後1時まで畑仕事をし、長袖Tシャツ2枚を汗でびっしょり濡らし、2時からは順延していた墓掃除に行った。最も暑い時間帯、20分で長袖Tシャツはびっしょり濡れた。ぐっすり眠れて元気はあると思っていたのだが、家に帰ると後期オジサンはグッタリだった。
雨の多かった8月上旬、その日もまた、ところにより雷雨の予報であったが、結果、日中は一滴も降らなかった。雲も少なくギラギラの太陽がガンガン照っていた。墓掃除をしている間、ラジオの「立秋も過ぎたので秋が近付いたのかな」を思い出して、クーラーの中で涼しげな顔をしている美人を想像しながら、「自然の暑さを知らないのかよ!」と思い、「バーカ、バーカ、バーカ、バーカ、バーカ」と呟きながらの掃除だった。
私のぐっすり睡眠は土曜日まで続いた。ぐっすり眠れるので目覚めも早い、4時半には目覚め、5時までにはきっぱり起きている。土曜日も6時半には出勤し、何と午後2時まで働いた。ぐっすり睡眠はやはり身体が元気になるようだ。それでも、2時以降のギラギラ太陽には勝てそうもなかった。その日も日中は雨が降らず、暑かった。
夜中、または未明には雨が降っている。朝、アパートの駐車場が濡れているし、通勤途中の道も濡れていることで、まあまあ降ったことが判る。しかし、金曜土曜と日中は太陽がガンガン照りつけていたので土曜の夜は暑かった。明け方まで暑く、私の睡眠もダラダラ睡眠へ戻り、日曜日はグダグダ起床、元気の出ない身体で出勤となる。
8月上旬は雨が多かったせいで畑仕事が遅れている。9月に植える作物が多くあり、その畝の準備をしなければならないが、まだ1つも終わっていない。耕す前の除草に追われている。なので土曜日は午後2時まで頑張った。日曜日も頑張るつもりだったが、太陽がガンガン照りつける中、体力がそれを許さなかった。お昼過ぎにはギブアップ。
ラジオの美人(であろう)パーソナリティーに盾突くようで申し訳ないが、私の身体が感じるところでは、沖縄の夏はまだまだ続く。むしろ、これからが真っ盛り。
記:2016.8.19 島乃ガジ丸