沖縄は11月でも蚊がいる。寒くなると少なくはなるが12月も1月も2月もいる。亜熱帯の沖縄では年中蚊がいる。11月はまだ暖かいので夏と同じ位に蚊がわんさかいる。ということで、畑では蚊取り線香がほぼ年中の必需品となっている。
10月30日、畑の蚊取り線香が無くなりそう(残り4日分位)になっていたので、買いに行った。畑からは寄り道になるが、私がポイントカードを持っているBスーパーが5%割引の特別な日だったので行く。この際だからと、日持ちのするレトルト食品やお菓子なども買おうと店に入る。レトルト食品やお菓子は買ったが、蚊取り線香を忘れる。
11月1日、畑の蚊取り線香が無くなりそう(残り2日分位)になっていたので、同じくBスーパーへ買いに行った。「蚊取り線香だけを買うのに寄り道するのは嫌だなぁ、何か他に買う物無いかなぁ」と考えて、「しょうがない、今日は休肝日の予定だったが何か肴になるようなもの買って、今日も飲む日とするか」となって、寄り道のスーパーへ寄って肴をいくつか買い、家に帰る。蚊取り線香を買い忘れたことに、酒飲んで、肴を全部食い終わって、そろそろ寝るかとなって歯磨きをしようと思った時に気付いた。
話は少し飛ぶが、4、5日前のこと、50歳までに1度も結婚の経験が無い比率、男性では沖縄が1番高いとラジオのニュースで言っていた。私の友人達にもその高い比率に貢献している者がいる、OR、ZY、TTなどの顔が思い浮んだ。私も貢献者の1人。
私としては、1人暮らしに不自由は無い、料理はできるし、掃除洗濯も苦ではない。それに私は1人でいることを好む煩がり屋である。そんな私のような偏屈者に結婚は必要ないのではないかと思う。ただしかし、「結婚しなさい」という世間の圧力、親、親戚の圧力は理解できる。少子化対策とか、家系の存続とかであろう。
そしてもう1つ、老後の生活を考慮すれば、結婚して子を成し育て、その子が子を成し孫ができる、などといったことは現在の、年金とかの社会保障が不備であった時代には必要だったのであろう、子が年老いた親の面倒を見ることが必要だったのであろう。
それを踏まえて、結婚する理由と、私が結婚できなかった理由を考えてみた。
1、老いた時に面倒を見て貰う為に結婚し、子を成す。
2、恋に落ちて、何も考えずに事を成し、できちゃった結婚となる。
3、この人を守ってあげたい、一生一緒にいたいと思って結婚する。
私の場合、1については、全く考えに無かった。2については、恋に落ちた相手にはことごとく振られているので、できなかった。3については、後から思えば、そういう人がいたのだが、気付くのが遅れた。ということで、私は結婚を逃してきたと思われる。
何で今更そんなこと考えるのかと言うと、上述したように、私は年々忘れ物が酷くなっている。この先さらに酷くなって、財布を落としたり、オレオレ詐欺に引っ掛かったり、火を消し忘れたり、親しい友人や近い親戚の顔を忘れたり、帰る家を忘れたりするかもしれない。独居老人(将来の私)は、無意識に世間に迷惑を掛けるかもしれない。
さらに、このところの腰痛で体力にも不安が出てきた。屈んだ姿勢から立ち上がった時によろけることもたまにある。いつか、散歩の途中で道に倒れるかもしれない。道に倒れて誰かの名を呼び続け・・・ることができないかもしれない。誰も覚えていないので。
記:2017.11.17 島乃ガジ丸
ガジ丸HPを立ち上げて沖縄の植物を紹介するようになって長い、2004年9月からだから13年余になる。それだけやっていると、ミツバコマツナギという名前を見て、ミツバが三つ葉の意であることが無意識に頭に入ってくる。「さすが俺」と自分を褒める。
ミツバコマツナギという名前を見て、しかし、そんな私でもコマツナギについては、すぐには何のことか判らないかった。「まだまだだぜ俺」と謙虚になる。
参考文献に名前の由来は無かったので、自身で想像してみた。コマツナギ、「コマとツナギ」か、「コマツとナギ」のどっちだと考える。植物であることを考慮すれば「コマとツナギ」より「コマツとナギ」の方が想像しやすい。
「コマツとナギ」であれば「小松梛」であろう、「小さな松のような梛の仲間」ということになる。ところが、梛はマキ科の常緑高木針葉樹で、ミツバコマツナギはマメ科の多年草である。「全然違うじゃねーか」となって、この案は却下。
「コマとツナギ」ならどうなる?「コマって独楽かなぁ、駒かなぁ」と考えている時、広辞苑を思い出した。で、コマツナギを引いたら、何とそれがそのままあった。駒繋ぎと書き、第一義は「馬をつないでおく所」とあり、第二義に「マメ科の低木状草本。地面を這う。原野にごく普通・・・」とあり、さらに、「小さいが茎が強靱だからいう」と名前の由来まで載っていた。「早く広辞苑を思い出せよ、ばーか」と自分自身を罵った。
ミツバコマツナギ(三つ葉駒繋ぎ):海岸野草
マメ科の多年草 原産分布は不詳 方言名:不詳
名前の由来、漢字の駒繋ぎは広辞苑にあった。その字を見て「ロープで繋ぎ止めなくても馬がそこから離れないほど馬の大好きな草だから」と私は想像したが、広辞苑の説明の中に「小さいが茎が強靱だからいう」とあった。ミツバは3出複葉だからであろう。
別名としてナハエボシグサとあり、那覇烏帽子草と漢字を充ててみた。烏帽子は葉の形がそのように見えないことも無いが、那覇は?、那覇特産ということは無い。
原産分布が私が手元に置いて利用しているどの参考文献にもなくて不詳。広辞苑には「原野にごく普通」とあり、コマツナギは全国に分布しているようである。本種ミツバコマツナギは、参考文献の『沖縄教材植物図鑑』、『沖縄植物野外活用図鑑』の写真は両者とも沖縄島、私の写真は宮古島。『沖縄教材植物図鑑』のサブタイトルは「路傍の草木」なので、沖縄島、宮古島では「ごく普通」だと思われる。そしておそらく、沖縄や宮古で普通ならば八重山でも普通に見られるとも思われる。
茎は基部で多数分枝して横に広がり、高さは15センチほど、長さは40センチほどに伸びる。小型の3出複葉、裏面に毛が生えていて粉白色をしている葉が特徴。花は緋紅色で小さく目立たない。海岸や砂浜に多く見られる野草。
記:島乃ガジ丸 2017.11.11 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行