ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

寅さんは人間卒業

2016年08月05日 | 通信-音楽・映画

 後期オジサンの今、私はスポーツ芸能全般に関心が無い。前期オジサンの頃からプロ野球も大相撲も観なくなっている。プロ野球で言えば落合博光が中日の監督であった頃を知っている。巨人軍の前の監督原は現役の頃を知っているが、今の監督の現役の頃を知らない。大相撲で言えば若貴の頃から興味を失くしている。ラジオからオリンピックの話題が流れてくるが、今のオリンピック代表選手の、おそらく全てを知らない。
 前期オジサンの頃から芸能界にも興味を失くし、私が最後に観たテレビドラマはおそらくNHKの『ちゅらさん』だと記憶している。流行り歌はもっと前から関心が無く、今頭に浮かぶ私の中で最も新しい古い歌は、友人の息子にこの2曲のギター伴奏を教えていたこともあって、スマップの『夜空の向こうで』と森山直太郎の『さくら』だけ。
 テレビドラマも歌番組も観ないけれどバラエティー番組は、前期オジサンの頃まではたびたび観ていた。後期オジサンになってからも2011年7月まではちょこちょこ観ていて、朝の『めざましテレビ』、昼の『笑っていいとも』、夜の『からくりテレビ』などが私のお気に入りであった。そのお陰で若手のタレント芸人なども知っている。例えば、最近話題となったベッキーを知っている。しかし、それ以降の若手は知らない。

 少し前に永六輔の訃報があり、その後、大橋巨泉の訃報があった。私の青春時代、この2人は私がよく知っている芸能人トップ10に入るのではないかと思う位、彼らのラジオを聴いていたしテレビを観ていた。先日は千代の富士の訃報があった。私の青春時代、彼は私がよく知っているスポーツ選手の1人で、大相撲ではNO1の人。私の青春時代が次々いなくなっていく。昭和が遠くなっていく感じがし、寂しさも感じてしまう。
 子供の頃の私はテレビ大好き、スポーツも大好き、流行り唄も大好きだった。コント55号もドリフターズも、ウルトラマンもアニメも大河ドラマも大好きだった。長嶋、王、金田、村山、安仁屋、大鵬、具志堅用高などに興奮した。『帰ってきた酔っ払い』、『小指の想い出』、『サヨナラはダンスの後で』などは今でも歌える。
 子供の頃、『泣いてたまるか』という概ね1話完結のテレビドラマがあり、私は大好きでほとんど欠かさず観ていた。渥美清はその主人公の1人であり、私は渥美清も大好きとなった。電車の中の渥美清、ふと目を向けたその先には女のおっぱいがあり、ついふらふらと痴漢してしまい、警察に捕まり、情無い状況になるという1話を覚えている。
     

 昨日8月4日は渥美清の命日であると、ラジオから聞こえた。亡くなったのは1996年、享年68歳とのこと。68歳は、あまり世の中の役に立っていない私のような人間にとっては「まぁいいか」という歳だが、才ある人には若過ぎる死だ。
 子供の頃ファンになった渥美清だが、その代表作『男はつらいよ』シリーズを私は5~6作しか観ていない。ということで先日、宜野湾市民図書館から『男はつらいよ』の1作を借りて観た。1980年公開の、沖縄が舞台となった『寅次郎ハイビスカスの花』、久々、20年ぶりくらいの『男はつらいよ』だったが、十分に楽しめた。
 フーテンの寅、車寅次郎は魅力的な人間だと思う。車寅次郎をこの世に生み出した渥美清は偉人である。偉人は若くして亡くなったが、それはきっと、神から「あなたは人間卒業です」と卒業証書を得たのだと思う。大横綱千代の富士もそうなのだと思う。
     

 記:2016.8.5 島乃ガジ丸


オクラ

2016年08月05日 | 飲食:食べ物(材料)

 煮ても焼いても揚げても生でも

 このガジ丸HP『沖縄の草木』ではこれまでに約100種の野菜を紹介しているが、改めてそのリストを見てみたらその内の約半分は私の好きな食べ物であった。
 その中から「好きな」野菜ベスト10を選ぶのは難しいが、日常よく食べている野菜ベスト10なら、だいたいだが挙げることができる。年間を通してネギ、ニラ、タマネギ、サツマイモ、季節ものでエダマメ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ダイコン、ジャガイモ、ニンジン、ホウレンソウ、ヨモギ、オクラ、ゴーヤー、ヘチマ、トウガン、モーウイ(シロウリ)などなど。10種を超えてしまったが、順位は付け難い。

 今の時期は夏野菜を当然ながらよく食べている。ネリ、ゴーヤー、ナーベーラー、シブイはその名と共に子供の頃から親しんでいる。私は好き嫌いの少ない子供(母もよく自慢していた)で、野菜もほとんど好き嫌いなく食べていた。ネリはオクラ、ゴーヤーはニガウリ、ナーベーラーはヘチマ、シブイはトウガンの沖縄語。
 今年はオクラを30株ほど植え、順調に生育し、7月に入ってからは毎日20本以上の収穫があり、親戚友人知人らにあげ、私自身も毎日オクラを数本食べている。
 毎日オクラを数本食べていても飽きることは無い。オクラは私の大好物である。ちなみに、ゴーヤー、ナーベーラー、シブイも大好物なのでこれも順位は付け難い。
 ガジ丸HP『沖縄の草木』で植物としてのオクラを紹介しているが、ガジ丸HPを始めて早々にオクラは取りあげている、2004年10月21日と日付がある。それほどオクラは、私にとって身近な野菜。ちなみに、ゴーヤーは2005年7月5日、ナーベーラーは2005年4月27日、シブイは2007年9月16日にそれぞれ紹介している。
     

 オクラを片栗粉代わりのとろみ付け材に使っていると先週のシブイ(トウガン)の頁で紹介したが、2004年10月21日付の植物「オクラ」の頁にもそれは書いてあって、さらに、「オクラは他に、茹でて、鰹節をふって、醤油をかけたシンプルなものや、生のまま細かく刻んで納豆のようにして食べるのも好きだが、一番好きなのは天ぷら。」と続けている。それから12年近くが過ぎた今は、少し好みが変わっている。
 後期オジサンとなった今はサッパリ系を好むようになり、塩振ってオーブントースターで焼いただけの焼きオクラや茹でてポン酢をかけただけのものををよく食っている。生のオクラを細かく刻んで、ワサビを溶かした麺つゆを加え、時には生卵を加え、よくかき混ぜてとろろのようにしたオクラもたまに食っている。涼を感じるサッパリ系だ。
     
     
     
 ちなみに、一番好きだった天ぷらは、揚物を身体が欲しなくなり、台所が汚れるという理由で家で天ぷらを作らなくなったので、滅多に食わなくなった。家で揚物を作らなくなってもう数年が経っているが、揚物をまったく食わないという訳では無い。疲れて、料理するのが面倒な時などにスーパーで割引きになった弁当を買ったりしているが、その中に入っているフライや天ぷら、唐揚げなどはたまに口にしている。
 もう一つちなみに、2004年10月21日に「一番好きなのは天ぷら」と書いたが、それは間違い。当時、一番好きなオクラ料理は「オクラフライ」であった。フライは天ぷらよりもさらに手間がかかるので自分では滅多に作らなかった。それと、オクラフライがスーパーの総菜コーナーに並ぶこともなく、食べる機会はほとんど無かった。カリッとした衣の食感とネリっとしたオクラの食感が絶妙でとても美味、どうぞお試しあれ。
     

 オクラ(黄蜀葵):野菜
 アオイ科の一年草。分布はアフリカ東北部。方言名:ネリ
 収穫時期は普通、5~8月とあるが、切り戻し栽培の場合、10~11月にも収穫ができる。スーパーなどに行くと主に丸オクラと角オクラの2種が置いてある。味に違いは無いと思うのだが県内では丸オクラが好まれ、県外では角オクラが好まれているらしい。

 記:2016.8.2 ガジ丸 →沖縄の飲食目次