Ganponブログ

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since Mar.2017

1/35 九七式中戦車チハ (RC可動)製作

2017-11-01 09:40:12 | 1/35 タミヤ 九七式中戦車チハ

2017-10-13
今回は日本の戦車です。
九七式中戦車チハ 1/35タミヤ製です。
大戦時の日本戦車を作るのは初めてです。

古いキットのせいか、1/35サイズでもサスペンションアームは車体と一体です。
2~5転輪はシーソー可動の改造は出来そうです。

誘導輪は車軸をキットの樹脂製から3X6アルミリベットに替えて、接着トラブルを避けました。

第1、第6転輪のサスアームは鋸で車体から切り離すことにします。

コイルスプリングのサスは部品探しが難しそうなので、トーションバー方式にしました。
当時の日本ではトーションバー方式はバネ材の関係で採用できなかったようです。

0.6mmのピアノ線でトーションバーを作成。
残りのサスアームも切り離そうか思案中です。

 

 

 


2017-10-14
全てのサスペンションアームを切り離し可動化することにします。
使用したオルファのアートナイフに「ホビーのこ替刃A」を装着したものです。
試しに使ってみたのですが、結構使えました。

失敗したときの為におゆまる君で型を取り、紫外線硬化樹脂とエポキシパテでコピーを用意しました。
あいにく曇天のため紫外線量が少なく、紫外線硬化樹脂の方は何時まで経っても固まりません。
大きな失敗もなく出番は有りません。

シーソー可動のアームの固定は2mm皿ネジで固定しました。

上部転輪も接着固定ではなく、虫ピンで固定し可動化しました。
足回りがほぼ出来てきたので、主要ボデーパーツで仮組してみました。
リッドの開閉改造は平蝶番が小さい事や軸中心がズレている事で難しそうですね。

 


2017-10-17
砲塔の仮組立をしながら旋回の機構を検討中です。
57mm戦車砲の穴が中心からズレています。

パテで埋めて開け直そうかと試みますが上手く出来なかったので、真鍮パイプ3mmを加工して改修しました。

機関手用ハッチの蝶番に0.3mmの穴を開けて真鍮ピンを通したのですが、上手く開閉できませんでした。
そうこうしていると蝶番が破損。
更に開いていると砲塔の旋回角が狭くなるので、開けるのをやめました。
旋回の機構は未だ良い案が浮かびません。
試作していたギヤボックスも減速比が足りなすぎることが判明。
可動戦車化に苦労しそうです。

 


2017-10-18
可動機構の検討は後回しにして、砲塔の製作を進めます。
キューポラのハッチは0.3mm真鍮線を通して開閉可能に改造。
ここも蝶番の軸中心がズレているので、穴開けはギリギリでした。

アンテナを銅線にしようかとも思いましたが、取り敢えずキットのままで組み上げました。

 


2017-10-20
オイルクーラーカバーも真鍮線を通して開閉可能に改造。
蝶番が小さいので一部を削り真鍮パイプに置換えました。
対空機銃架も真鍮線とパイプに変更して強度アップ、回転可能に改造。
戦車長を乗せてみました。

ギヤ比を大きくしたギヤボックス(写真下方)が出来たので試運転。
起動輪の回転スピードが計画より遅すぎる。。。。。。
勘違いしてタイガ-Ⅰに使用したマイクロギヤモータの回転スピードで計算していました。
VSタンクのギヤモータはもっと遅かったのです。
当初に計画していたギヤボックスでほぼ良かったという事になります。
しかし、ピンクの平ギヤがボデーに干渉することも有り、再度作り直します。

試運転では起動輪の回転は速くて目視確認できませんが、キャタピラ1周するのに1.36秒でした。
キャタピラ1周が96コマ。
起動輪の歯数は16なので、キャタピラ1周するのに起動輪6回転です。 
この事から起動輪回転スピードは4.4回/秒(rps)となります。
因みに計算上の走行速度は、250mm/s=0.9km/hです。1/35換算で約30㎞/hという事になります。
模型の資料ではチハの最高スピードは計算上42㎞/hですが、転輪のゴムタイヤが発熱するため38㎞/hに抑えられたとの事です。

砲塔旋回機構を含め可動戦車メカが未装着ですが、オキサイドレッドのサフを吹きました。
砲塔内側は白のサフを吹いています。

 


2017-10-21
昨日はモータをLi-Poバッテリ3.7V直結で動作確認したのですが、VSタンクユニットの基板でドライブするとキャタピラがスムーズに回りません。
モータドライブ回路の為、モータ印可電圧が下がりトルク不足になっているようです。
迂闊でした。
スピードダウンしますが、24T-10Tの2段ギヤを追加し、ギヤ比を大きくします。

結果、起動輪の回転スピードは1.6rpsになりました。
走行スピードの計算値は、91mm/s=0.33km/hとなり、1/35スケール換算では11km/hとなります。
随分、遅くなりましたが、これまでの模型と同じ様なスピードです。
因みにバッテリーはVSタンクに付いているLi-Po 3.7V90mAhではパワー不足なので、350mAhに変更しています。

 


2017-10-22
今日は知人と日帰り旅行の予定だったのですが、台風で中止です。
朝7時過ぎに衆議院選挙に出かけ、暇なのでチハにVSタンクユニットを設置します。
ダメージランプ、赤外線受信機、赤外線発光LEDの取付場所を決めました。
なるべく目立たない様に、且つどの方向からも受信できる所に受光レンズを付けるのは毎回悩みます。

残るは砲塔旋回機構の検討のみです。 

 


2017-10-23
砲塔旋回用のギヤモータを所持しているギヤと組み合わせた時にギクシャクした動作をしていたので、今回は終段ピニオンギヤに20T-8Tの2段ギヤの20T側を加工して被せてみた。

モジュールは同じとみられるが、歯の噛合いが悪かったのが改善され随分スムーズに動くようになりました。

ボデーを組付けて砲塔の旋回中心を確認し、旋回メカの回転軸が同じになる様に組付けます。

後程、軸中心を合わせ直すことになりましたが、ちょっと雑な現物合わせで製作しています。

砲塔のボデーへの取付ですがちょっと工夫してみました。
砲塔の上部と下部は接着してしまうとVSタンク部品のメンテが出来なくなるのでマグネット2個で結合します。
そして、ボデー側に円形にしたピアノ線を接着し、砲塔上部の3個のマグネットと磁力でボデーと結合されるようにしました。
砲塔下部とボデーの樹脂板を介しているため、適当な結合となり、ソコソコ上手く回ってくれました。

 


2017-10-24
そろそろ塗装に入ります。
先ず黄色のラインを書き入れるために下地としてMr.カラーC316白を吹きます。

生憎、溶剤系の黄色を持っていない事も有り、水性アクリルH4にフラットベースH40を混ぜて吹きました。

十分に乾燥させた後にマスキングして迷彩塗装に進める予定です。
ゴムの履帯を塗装後にドライヤーをかけたら少し変形してきた。(うっ!)

 


2017-10-25
今日はダンケルクを見に行ってきました。
放映は明日までという事なので、何とか都合をつけて行ってきました。
良かったです。

 


2017-10-26
今回の迷彩塗装はMr.カラー「日本陸軍戦車前期迷彩色」を使用します。

迷彩1色目の陸軍カーキの塗装です。
塗装指示を見ながらフリーハンドで描きます。

迷彩2色目の緑色の塗装です。
フリーハンドで輪郭を描いてから内側を塗ります。

迷彩3色目の茶色は塗装指示図をサイズを合わせコピーし、切抜き、マスキングして描きます。
マスキングを取り除くと、黄色のラインも狙い通りに残っています。
一部修正しないといけませんが、こんな感じにできました。

 


2017-10-28
デカールを貼り、1日待ってから艶消しクリアーを吹きます。

おっと、ラインが途切れていました。
クリアーをかけているのでデカールは傷つかないという事で、マスキングして修正しました。
「志」が黄色ラインに被っています。
もっと後ろ側にずらせば良かった。 後悔してます。

左側の第5転輪が浮きすぎです。
車重を重くするか、サスペンションの利かせ方を直す必要が有ります。
という事で、トーションバーを調整して改修しました。

 


2017-10-29
キットのゴム履帯が切れそうなので、ヴィジョンモデルズの可動履帯を購入。

コスト優先で選定したので、強度不足は0.3mm真鍮線を通して対応します。


履帯の枚数は片側96枚、計192枚必要で、予備8枚を含む200枚が入っています。
今回見送ったモデルカステンも200枚で同じです。
しかし、実際に組んで装着すると片側99枚必要です。
穴開け作業時に失敗したり、誤って普通の瞬着を使用して動かなくなったりして7枚失いました。
再購入しようかとも考えましたが、誘導輪をずらして対処する事にしました。
接着した誘導輪を分解して、軸取り付け穴を手前に開け直します。
(こんな事なら、こだわって誘導輪を移動できるようにしておけば良かった。)

そうこうしていると、フロントやリアのフックが神隠しにあい、止む無くはんだで作り直しました。

フロントの車体上下の接続部に隙間ができるので、瞬着パテで隙間を埋めました。
接着すれば隙間は無くなりますが、可動メカのメンテの為に接着は出来ません。

履帯の組立に未だ数日掛かりそうです。

 


2017-10-31
やっと可動履帯が組み上がりました。
今回の履帯塗装はタミヤの缶スプレーTS-4ジャーマングレーを吹き、その上に側面から軽くTS-1レッドブラウンを吹きました。
更に金属光沢を出すために、Mr.メタルカラーMC212アイアンを筆で擦りつけるように塗ります。
履帯の枚数は96枚に対して、1枚追加して少し弛みを出させました。
加工ミスした7枚中の1枚を改修してギリギリ片側97枚にしました。

 


2017-10-31
1/35 九七式中戦車チハ/タミヤの完成です。
履帯はヴィジョンモデルズの可動履帯を使いました。

 

 

 

 

 



8 コメント

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職人技ですね! (0-sen)
2017-10-15 17:53:02
Ganpon殿、今晩は! 雨の日曜日になってしまいましたね。
今度はチハですか! 実は私もこのキット、近々(と言っても来年以降)製作予定のラインナップに入っていますが、貴殿の製作記が参考になります。でも、貴殿の職人技の真似はできませんけど…(笑)記事を拝見し、凄い技術だと改めて感嘆しています。この後、どのように進んで行くのか、非常に楽しみですね。頑張って下さい。こちらのSU-85はもう直ぐ塗装に入れそうです。
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Re:職人技ですね! (管理人)
2017-10-16 01:19:54
0-senさん、こんばんは。
なんか、戦車模型にはまっちゃってます。

ちょっと前にホームセンターにデザインナイフの替刃を買いに行ったときに、鋸刃を見つけて購入、早速今回使ってみました。
切断面に鋸跡が出ますが、戦車だし、完成するとほとんど見えない所なので問題ないですね。
改造できそうなので、今回も動かしてみようと思っています。

SU-85はタイガーⅠを撃破するために作られたようですね。
今後の製作記事を楽しみにしております。
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迷彩開始ですね (0-sen)
2017-10-27 22:49:09
いよいよ本格的な塗装に入りましたね。日本戦車独特の黄色の帯をどのように塗装されるのか気になっていましたが、目から鱗です。こういう塗装方法があったんですね。黄色はあとからでは隠蔽力が低いので、発色してくれないし、厄介な色です。昔、FMの95式を作った時は、筆塗りで仕上げましたが、ムラだらけになってしまいました。私も次のタミヤ1/35戦車の製作はチハの予定ですので、貴殿の塗装方法が役に立つと思います。楽しみにしています。
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Re:迷彩開始ですね (管理人)
2017-10-27 23:52:19
0-senさん、こんばんは。
黄色のラインを最後に筆塗りする自信がなかったので、経験のある飛行機模型の敵味方識別帯の塗装方法で実施しました。
今回は汚しをあまりしない予定なので、塗装作業はほぼ終了です。
今日、初めて名古屋市内のボークスショールームに行ってきましたが、欲しかった1/48戦車は有りませんでした。(残念)

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完成おめでとうございます。 (0-sen)
2017-11-01 20:34:53
九七式中戦車チハが完成しましたね。履帯を可動式に変更し、走行メカを組込み、いやぁ素晴らしいスキルを拝見させて頂きました。走行技術もさることながら、キットの完成度も素晴らしい出来ですね。複雑な迷彩塗装をエアブラシで再現されると言うのも凄すぎ! 私は筆塗り併用になりそうです。来年後半には製作にかかれそうです。お疲れ様でした。
お見事!
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Re:完成おめでとうございます。 (管理人)
2017-11-01 23:48:40
0-senさん、こんばんは。
有難うございます。
可動履帯の接着加工ミスをしたときは焦りましたが、何とか完成しました。
50年ぶりにプラモデル製作を再開して1年ちょっと経過し、少しずつですが技能向上してきた気がしています。
ただ、戦車模型の可動化はコストがかさむので困ってます。
次も戦車の予定ですが。。。。。
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お久しぶりです~。 (ユーコン)
2017-11-04 20:21:27
最近の怒涛の戦車連続改造に圧倒されてなかなかコメント出来ませんでした(w。本当にお久しぶりです。
最近は、プラモデルはあんまり作ってなくて、近場の城巡りをしていました。といっても、彦根城と丸岡城に行っただけですが。近々、現存天守を数個回収してこようか企んでいます(w。戦車ラインナップ拡充してきましたね。しかし、独ティーガー1と日チハでは釣り合いが取れない。5式中戦車作ってください。5式でも取れてねーか(w 仮想戦記で申し訳ないですが、7式中戦車を(w
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Re:お久しぶりです~。 (管理人)
2017-11-05 08:40:52
ユーコンさん、お久しぶりです。
この処、戦車の製作に夢中です。
置き場所の関係からだと1/48が良いのですが、最初に作ったⅡ号戦車が1/35だった事や、可動化するのに都合が良い事などからこれまでは全て35です。
欧州ではタイガーⅠとシャーマンが、アジア圏では97式チハとシャーマンが相対しています。
戦闘力の違いは歴然ですが止むを得ないですね。
5式中戦車、7式中戦車ですか。。。
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