成田空港B滑走路が2500mに延長

 2002年に供用が開始された成田空港待望の2本目の滑走路、B滑走路は2180mと短いために、これまで中型による国内線と近距離国際線のみの運行となっていた。そのB滑走路がようやく2500mへの延長工事が終了し、昨日から供用が開始された。

 新聞各紙、各Webニュースの論調は「大型機の発着が可能になった」であるが、確かに2500mの滑走路があればボーイング747の離着陸が可能だが、それは747-400D型(DはDomesticの頭文字。つまり国内線用だ)のことであり、航続距離13,000kmの標準型-400(「ダッシュヨンヒャク」と読む)だと3500mの滑走路が必要になる。燃料を満載すると1000m余計に滑走しないと飛び上がれないということなのだ。

 そういう意味では2500mの滑走路と云うのは実に中途半端。まっ、ないよりはいいし、国内の主要空港との連絡便や韓国・台湾など近距離国際線には活用できるだろうけれど、韓国・台湾便など飛行時間2時間程度のために成田まで出かけていくのは、やはりどうかと思うぞ。それと、今回の滑走路延長に伴って曲がりくねっていた誘導路が少しはまっすぐになるのかと思っていたけれど、それはそのままというから747や777のパイロットはさぞかし苦労するんだろうな。

 政権が変わった途端に羽田の全面国際化が打ち出されたりで劣勢が伝えられている成田空港だけれど、B滑走路の延長はその中では明るいニュースとは云えるだろう。成田と羽田の間に海底&大深度トンネルを掘ってリニアモーターカーを走らせれば15分で連絡できるはず。そうなれば地図上ではちょっと離れていても一つの空港として運用が出来るはずだ。郷秋<Gauche>としてはこれが一番いいんじゃないかと思うけれど、郷秋<Gauche>は国交大臣じゃないしなぁ・・・。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の稲刈り後の田んぼ。
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