マップカメラはマニアック

 

 カメラの売れ行きに関する統計はいくつかの調査会社が発表しているが、その代表格で実際の市場の状況を比較的正確に反映していると思われるBCNランキングによる直近のデータは次のようになっている。

 

デジタル一眼カメラ(DSLRと所謂ミラーレス)部門

1位:ニコンD3100ダブルズームキット

2位:キヤノンEOS Kiss X5ダブルズームキット

3位:キヤノンEOS Kiss X4ダブルズームキット

4位:ニコンD5100ダブルズームキット

5位:ニコンD3100レンズキット

 

コンパクトタイプデジタル一眼カメラ(所謂コンデジ)部門

1位:カシオEXILIM EX-ZR100ホワイト

2位:パナソニックLUMIX FH5ピンクゴールド

3位:カシオEXILIM EX-H15ゴールド

4位:カシオEXILIM EX-Z2300ゴールド

5位:パナソニックLUMIX FX77リリーホワイト

 

 と云った具合で両分野とも入門機が名前を連ねている。つまり、デジタルカメラの市場の中心は廉価なものによって占められていると云う事である。

 

が、Digital Camera.jpに掲載されていたマップカメラの売れ筋はと云うと、こんな感じとなっている(こちらはSLR、コンパクトの区別がない)

 

1位:ニコンD7000

2位:ニコンD700

3位:ペンタックスK-5

4位:リコーGR DIGITAL III

5位:キヤノンEOS 5D Mark II

 

 となっている。更に8位には富士フイルムFinePix X1009位にはSIGMA DP2sがランクイン。SLRではD3100Kiss X4, 5と云った入門機ではなくAPS-Cのハイスペック機、サイズ機が上位を占め、コンパクトタイプも高価かつマニアックな機種がトップテン入りしていると云った具合で、BCNランキングの調査結果とは随分と違っている。

 

 しかしだ、例えて云うなれば新宿伊勢丹とユニクロの売れ筋を比較するような話なので、その結果の差をあれこれ云っても仕方がないのだが、郷秋としてはBCNの一番部門ランキングの上位4位までがダブルズームキットで占められているのに驚いた。廉価な割にはメーカー純正で大きな破綻の無い性能のレンズが「2本も」付いている値ごろ感がある故なのだろうが、郷秋はダブルズームキットはお勧めない。

 

 何故なら、2本のズームレンズを持っていても、結局は億劫でレンズの交換をしないからである。仮にお子さんの運動会の折りに450mm35mm換算。以下同様)までのズームレンズを使ったとしても手持ちの450mmでは(手振れ補正機構が付いていたとしても)半分以上の写真がブレているかピンボケかのどちらかになるからである。

 

 郷秋は、メーカー純正であればちょっと高価になるが28-300mmの高倍率ズームか、望遠側がちょっと物足りなく思うかもしれないが、ニコンで云えば16-85(換算24-128)mmのような素晴らしい光学性能のレンズを、ボディ単体と併せて購入することをお勧めする。大体がだ、もっぱら撮影にために出かけるのならいざ知らず、旅行や散歩のついでに2本もレンズをもて行くのは億劫なものなのだ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森梅雨の晴れ間の畑仕事。

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