小笠原、父島(その2)

 調べてみると、今は父島まで25時間ほどで着くようですね。郷秋<Gauche>が出かけたころには36時間、船中二泊の船旅であったように記憶しています。夕方竹芝ふ頭を出港して3日目の朝に二見港に着きました。

 

 船は二見港に一晩停泊して東京に戻ります。3日目に東京に着いた船は東京で二晩停泊してまた3日かけて父島にやって来ます。つまり、父島に出かけると一泊で東京に戻るか、次の船が来るまでの八泊か、どちらかになったように記憶しています。もちろん郷秋<Gauche>は二度とも八泊の方を選びました。

 

 当時はいまよりもずっと小さな船で、東京湾を出るとすぐに波に揺られて、二度とも酷い船酔いに悩まされましたが、酒を飲んでの二日酔いとは違い、船を降りるとすぐに治ってしまうのが不思議だったように記憶しています。

 

 

 境浦で座礁した輸送船、濱江丸(ひんこうまる)。1944年にサイパンの北方で魚雷による攻撃を受けながら父島までたどり着き、ここで座礁し力尽きたと云われています。郷秋<Gauche>が訪れた時にはまだ船の形を留めており甲板には木も生えていましたが、最近の写真を見ると船体のほとんどは崩落して海中に没し、海面に見えているのは機関と思われる部分のみとなっているようです。

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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
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