三菱航空機、香港のリース会社からMRJを5機受注

 三菱航空機が香港の航空機リース・整備会社、ANIからMRJ5機受注したことを発表した。90席のMRJが島嶼部の多いインドネシアや東南アジアの地域(リージョナル)間移動用にを投入される見込みで、ANIはMRJ100席仕様が開発されれば更に20機の追加発注を検討するとしている。

 

 現在リージョナルジェットはカナダのボンバルディアCRJ、ブラジルのエンブラエルERJの二強が市場をシェアしているが、更にロシア、中国のメーカーも参入しようと云う激戦区。北米からの100機に次いで数は少ないが、今回アジア地域からの受注実勢を上げたことでこれからの受注に弾みが付こうと云うものである。

 

三菱航空機は、ヨーロッパでのMRJの販売を強化するためにアムステルダムに現地法人を設立し、本年51日から営業活動を開始しているはず。次はヨーロッパから、首が長くなり過ぎる前に受注のニュースが届くのを大いに期待する郷秋<Gauche>であるぞ。がんばれ、三菱航空機! がんばれ、MRJ!

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カーボン製のチェロ2丁でロック?!

 今の弓を買う時にちょっと悩んだから、カーボン製の弓があるのは知っている。郷秋には必要ないけれど、カーボン製のエンドピンがあるのも知っている。高価で買えないけど、カーボン製のケースがあるのも知っている。でも、カーボン製のチェロがあるとは知らなかった。

 

60万円程度らしいので、伝統的な木で出来たチェロと比べても意外とリーズナブルな感じじゃないか。吹奏楽ほど機会は多くないかも知れないけれど、野外で演奏する時には安心で良いかも。と思ったら2002年のソルトレイク冬季オリンピックの開会式のリハーサルでヨー・ヨー・マがカーボンファイバーのチェロを使っていたと云う情報を見つけた。本番は「本物」だったらしいが、悪天候だったら本番でもカーボンの楽器を使ったんだろうな。

 

 ヴァイオリン属の弦楽器で所謂クラシック(系)以外の音楽を演奏する機会は他の楽器、つまり同じ弦楽器でもギターや、管楽器やピアノと比べると圧倒的に少ない。おそらく、強いアタックが効かないことがその大きな理由だと思うが、とりわけ機会が少ないのがチェロある。

 

1:ジャズでは重要な楽器の一つとなっているコントラバスをヴァイオリン属に加えるのが主流のようであるが、その歴史的経緯を考えた時、ヴィオール属とするのが相応しいのではないかと郷秋は思っている。

2:同じくジャズの世界にはジャズ・ヴァイオリンと云うジャンルがあり、ステファン・グラッペリ(1997年没)が有名。日本では寺井尚子がちょっと人気か。

3:カントリー&ウエスタンでは爺さんが楽しそうにヴァイオリン弾いていたりするな。そう云えばアルゼンチンタンゴでもチェロが登場することが多いが、これはクラシック「系」の例だろう。

 

 今日のお題の後半の方だが、チェロでジャズとかロックと云う話は余り聞かない。吉川よしひろ氏のようにジャズ・チェリストを自称する方もいないではないがこれは実に稀で、ロックとなればなおさらである。でも、この映像をご覧くだされ。

 

http://www.youtube.com/watch?v=_AYEgwwCYWw&feature=share

 

 音楽の内容はともかくとして、映像が実にカッコイイ!(と云っては失礼か。まっ、音楽は「好み」の問題だから)

 

 カーボン製と云いながら、指板と駒は木製だろと想像していたのだが、映像を見る限り指板もカーボン製のように見えるが、押さえた弦が滑らないのだろうか。滑らないんだろうな、きっと。駒は想像の通り木製であった。と云う事は、見えないけれど魂柱も木製なんじゃないかな。

 

エンドピンも黒かったからカーボン製なんだろう。弓は茶色で最初は伝統的なフェルナンブーコ製かと思ったのだが、コーダボウは茶色だったのを思い出した(ヤマハのカーボン弓は黒色)。カーボン製チェロを入れるケースは勿論カーボン製だろうと郷秋は思うのだが、有名なAccordは確か40万円近くしたはず。映像に出て来るのはどうも一般的な安物?のように見える。そうよな、60万円のチェロのために40万円のケースを買う人はいない。

 

しかし弦楽器でロックの激しいいリズムを演奏すると、まず「毛」(弓に張られた馬の尻尾の毛。弦ではない。)が音を上げるようである。映像を見えればわかる通り、「毛」が派手に切れている。クラシックの演奏でも切れることがあるがせいぜい23本であそこまで盛大に切れている「毛」を見たことが無い。もっとも「毛」は消耗品で、「毛替え」と云って定期的に張替えるものなので切れてもどうと云う事は無いのだが、あれだけ切れるということは、常に「毛替え」をした弓を数本持っていないと安心して弾けないだろうな。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、13日にもご紹介した美容柳。「蕊だけじゃどういう花なのかわからんぞ!」と云うDMを頂戴したので、今日は花全体がわかる写真を(^^;

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