唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
西日本の酒が売れていないって、本当ですか?
東北の酒を飲んで被災地を応援しよう!と、随分書いて来た郷秋<Gauche>だが、つい最近「東北の酒ばかりが売れて、西日本の酒が全然売れないんだって」と云う話を聞いたが本当なのだろうか。被災地を応援いただけるのは嬉しいけれど、そのために被災地以外の、例えば秋田や新潟、例えば信州や灘の酒が売れなくなっているのだとすると、それはそれで誠に申し訳のないことである。
これまで秋田や新潟や、信州や灘の酒を飲んでおられた皆さんには、それはそれで今まで同様愛飲頂き、その上で、更に、もう一杯は東北の酒を飲んでいただくと云うのはどうだろうか。肴は「笹かま」とか「鰊の山椒漬」とか、これは山形のものだけれど「だし」とか、どうだろうね。あるいは福島のきゅうりに会津の味噌をつけてとか。東北の酒には東北の肴が良く合いますよ、きっと。
注:「鰊の山椒漬」は福島県会津地方の隠れたる名産品。会津本郷焼の「鰊鉢」に身欠き鰊、山椒の葉、身欠き鰊、山椒の葉、身欠き鰊、山椒の葉。これを数段重ね家伝の醤油ベース(ちょっと酸味も)のタレを入れて重石を乗せる。カチカチだった身欠き鰊にこのタレが滲みて程よく柔らかくなったところを食す。山国でありながら甲州名物となっている「鮑の煮貝」同様、山国であるが故の魚料理である。会津以外ではなかなか手に入りにくい名産品だが、Webで検索していただくと通販できる店がいくつかヒットするのでお試しくだされ。ついでと云ってはなんだが、ビールやウイスキーのつまみには「塩トマト」(甘辛く仕上げたトマトの甘納豆)が絶品。「鰊の山椒漬」と一緒に入手できる店もあるので、ぜひお試しあれ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、ジャガイモの花。取り分け美しいと云う程ではないけれど、個性があって、ジャガイモ畑の脇を通ると撮らずに通り過ぎることが出来ない花ですね。