唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
熾烈な第三勢力、6~11位の争い
残念ながらカナダGPを最後まで見ることが出来なかった。赤旗中断後1時間が過ぎたところで郷秋<Gauche>はドロップアウトしてしまったからである。もっとも2時間の中断後更に1時間半近く続いたであろうレースをフジテレビが最後まで中継をしたとは思えないのだが、事実はどうであったのか、郷秋<Gauche>は知らない。
今朝6時に目を覚ましてPCで確認した時点では所謂F1情報サイトのどこにもレース結果は掲載されておらず、レースが終了したばかりであることを思わせた。唯一sportsnavi.comのF1レース速報で結果を知ることが出来たのだが、25周終了時点での赤旗中断のまま、つまり小林可夢偉が2位のままレースは打ち切り終了、可夢偉が歴代日本人F1ドライバー中最上位の2位となり、ハーフポイントを獲得することになるだろうとの「ドロップアウト」前の郷秋<Gauche>の予想は見事に裏切られ、結果は読者諸兄諸氏の知る通りである。
近年まれにみる、長時間の中断を挟む荒れたレースは終わったが、その結果のシリーズランキング争いはますます面白くなってきた。
現時点でのポイントランキングからは、今年のF1は「4カテゴリ混走レース」と見ることが出来る。トップカテゴリエントリのマシン・ドライバーはただ一台・一人、161ポイントでトップを独走するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。その下のカテゴリがマクラーレンの2台とウェバーとアロンソ。そして最も熾烈な戦いを繰り広げているのが第三のカテゴリで、このカテゴリにいるのがフェラーリのマッサ、ロータス・ルノーの2台とメルセデスGPの2台、そしてザウバーのエースドライバー、我らが小林可夢偉である。
この第三のカテゴリの争いがどれ程激しいかと云えば、ポイントランキング6位のマッサ32ポイントから11位で25ポインの可夢偉まで、わずか7ポイントの間に6人のドライバーがひしめいているのである。これを熾烈と云わずなんと云おう。7ポイントの差など、次のバレンシア市街地コースでのレース結果次第でその順番はガラリと入れ替わってします程の僅かな差なのである。
しかしだ、まさに第三カテゴリのチームであるロータス・ルノーとメルセデスGPの各2台は良いとしても、第二カテゴリのはずが下位のカテゴリに飲み込まれているフェラーリのマッサが何とも情けないのに対して、フェラーリ、ロータス・ルノーとメルセデスGPの3チームのマシンに比して明らかに戦闘能力の劣るC30を駆り第三カテゴリで善戦する可夢偉のなんと光ることか。ペーター・ザウバーよ、レッドブルもしくはフェラーリから多額の移籍金をせしめるためにも一日も早く可夢偉との契約を更新しておいた方がいいんじゃないか?
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、美容柳(びようやなぎ)の蕊(しべ)これほどまでに蕊だけが目立ち、花弁が額でもあるかのように目立たない花は珍しいかも知れない。